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マイケル・バーリ氏、エイベル氏率いるバークシャーの投資妙味に警鐘

Summary
「世紀の空売り」で知られる投資家マイケル・バーリ氏が、グレッグ・エイベルCEO下のバークシャー・ハサウェイはもはや魅力的ではないと表明。ウォーレン・バフェット氏の伝説的な忍耐強い投資規律が失われる可能性を指摘した。
映画「世紀の空売り」のモデルとなった投資家マイケル・バーリ氏は8月10日、グレッグ・エイベル氏が率いる新生バークシャー・ハサウェイ(NYSE: BRK.A, BRK.B)はもはや魅力的な投資先ではないとの見解を表明した。同氏は、エイベルCEOがウォーレン・バフェット氏の特徴であった「絶好の投資機会」を待つ忍耐力を欠いていると懸念を示している。
バーリ氏はソーシャルメディアXへの投稿で、「ウォーレンがついに退任した時、後継者が彼の忍耐力を持たないのではないかというのが私の最大の懸念だった」と述べ、「この懸念は現実になったと信じている。今後のバークシャーを魅力的な投資先とは思わない」と結論付けた。
エイベル氏の積極的な資本配備
バーリ氏の警告の背景には、バークシャーの直近の積極的な投資活動がある。同社が発表した2026年第2四半期決算によると、同四半期の主な動きは以下の通り。
- 自社株買い: 45億ドルを実施。前四半期の2億3,500万ドルから急増した。
- 株式純購入額: 約200億ドルに達し、アルファベット株100億ドルや住宅建設会社テイラー・モリソン・ホーム社の68億ドルでの買収が含まれる。
- 現金保有高: 4年ぶりに前期比で減少し、過去最高だった3,974億ドルから約4%減の3,647億ドルとなった。
バーリ氏の批判は、バークシャーの短期的な業績に向けられたものではない。同社の第2四半期の営業利益は前年同期比16.3%増の129.8億ドル、純利益は2倍以上の256.7億ドルと好調だった。バーリ氏が問題視するのは、エイベル氏がバフェット氏のように割安な機会を待つのではなく、割高な市場で資金を投下しているという構造的な変化である。
Ad市場の見方は二分
この見方には同調する声もある。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、Lountzis Asset Managementのポール・ルンツィス氏の「現在の熱狂的な市場でグレッグに大きな取引をしてほしいと思うのは非常に難しい」とのコメントを引用した。
一方で、エイベル氏の動きを肯定的に捉える向きもある。UBSのアナリスト、ブライアン・メレディス氏は、バークシャーを「強固なバランスシートに支えられた魅力的なディフェンシブ銘柄」と評価。余剰現金の展開は増配的な買収や自社株買いにつながるとし、目標株価を877,848ドルから906,011ドルに引き上げ、買い推奨を維持した。The Glenview Trust Companyのビル・ストーン氏もCNBCに対し、エイベル氏の動きは衝動的ではなく規律あるものだとし、「バークシャーの長年の資本配分規律を維持しつつ、バフェット氏の現金を積極的に活用している初期の証拠だ」と述べた。
今後の試金石
エイベル氏の投資方針が真に評価されるのはこれからだ。まず、2026年8月中旬に米証券取引委員会(SEC)に提出される13F報告書で、第2四半期の株式購入の全容が明らかになる。次に、11月上旬に発表予定の第3四半期決算で、積極的な資金投入が継続されるかどうかが判明する。バーリ氏が再燃させたこの議論の行方は、これら2つのデータポイントによってより明確になるだろう。