Story
米連邦高裁、予測市場カルチャーの先住民居留地での事業を差し止め

Summary
米連邦控訴裁判所は、予測市場プラットフォームのカルチャーに対し、カリフォルニア州の2つの先住民族の居留地でスポーツイベント契約を提供することを禁じる仮差し止め命令を認めた。この判決は、予測市場の規制を巡る法的な不確実性を浮き彫りにしている。
米連邦控訴裁判所は水曜日、米国最大の予測市場プラットフォームであるカルチャー(Kalshi)に対し、カリフォルニア州の2つの先住民族の居留地でスポーツイベント契約を提供することを禁じる判断を下した。この判決は、同社にとって1ヶ月足らずで2度目となる司法上の打撃となる。
判決の概要
サンフランシスコの第9巡回区連邦控訴裁判所は、3対0の全員一致で、2つの連邦承認部族(ブルーレイク・ランチェリアおよびチキンランチ・ランチェリア・オブ・ミーウク・インディアンズ)が求めていた仮差し止め命令を認めた。裁判所は、カルチャーの契約が連邦のインディアン賭博規制法(IGRA)および部族独自の賭博条例に違反する可能性が高いと判断した。
判決文の中でマーガレット・マキューン巡回判事は、カルチャーの各イベント契約は「賭けまたは賭博行為」に該当すると指摘。部族の賭博条例や内務長官がこれを明示的に許可していないため、下級裁判所が昨年11月に差し止めを認めなかったのは誤りであったと結論付けた。
市場への影響と関係者の反応
この判決は、カルチャーだけでなく、同社を通じて顧客のイベント契約注文を処理している電子取引プラットフォームのロビンフッド・マーケッツにとっても大きな痛手となる。ロビンフッドは、カルチャー経由の取引ができなくなれば「相当な事業」を失うと述べていた。
Adカルチャーの広報担当者は、この判決は「上場デリバティブ取引の規制を米商品先物取引委員会(CFTC)に専属させる他の連邦法と整合性を取るのが難しい」と述べ、上訴の可能性を示唆した。ロビンフッドの広報担当者も、法的選択肢を検討しているとコメントした。
一方、部族側の代理人弁護士であるレス・マーストン氏は、「部族にとって途方もない勝利だ」と述べた。
規制を巡る背景
この訴訟は、スポーツやその他のイベントの結果に賭けることができる予測市場プラットフォームを、連邦が認可する金融市場として扱うべきか、あるいは州が規制するギャンブルとして扱うべきかという、全米規模の論争を象徴している。カルチャーは8月28日にも、ネバダ州の賭博規制当局の監督対象となるとの同裁判所の判決を受けていた。
トランプ前政権下のCFTCは予測市場に対する排他的な監督権を主張してきたが、多くの州はこれに反対している。今回の訴訟では、27の州とワシントンD.C.が超党派で部族側を支持し、カルチャーに有利な判決が出れば違法なギャンブルを阻止する州の長年の権限が損なわれると主張していた。予測市場の規制に関する最終的な判断は、連邦最高裁判所に委ねられる可能性があると見られている。