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JPモルガン、ハネウェル・エアロのカバレッジを「中立」で開始 サプライチェーン投資が上値を抑制

Summary
JPモルガンはハネウェル・エアロスペースの投資判断を「中立」で開始。長期的な成長性は評価しつつも、サプライチェーンへの投資が短期的な利益率の拡大を抑制するとの見方を示した。
JPモルガンは、航空宇宙・防衛大手のハネウェル・エアロスペース(Honeywell Aerospace)について、投資判断を「中立」、2027年12月を目標とする株価を255ドルとしてカバレッジを開始した。同社は、民間航空および防衛市場における強固な地位が長期的な成長を支えるとしながらも、サプライチェーンへの継続的な投資が短期的な利益拡大の足かせになると分析している。
長期的な成長見通し
JPモルガンは、ハネウェル・エアロスペースの多様なポートフォリオが成長市場へのエクスポージャーを提供している点を評価している。同社の分析によると、売上高は2030年まで年率約7%で成長し、250億ドル近くに達すると予測されている。
特に、ミサイル生産の増加や国防費の増大を背景に、防衛・宇宙事業が最大の成長エンジンになるとみられている。同社はTHAAD、SM-3、トマホークといった米国の主要ミサイル計画に誘導・航法システムなどを供給しており、これがさらなる成長機会をもたらす可能性があると指摘した。
利益率の拡大は限定的か
一方でJPモルガンは、成長戦略の実行には多額の投資が必要となり、これが利益率の拡大を抑制すると予想している。サプライチェーンや製造事業への投資が続くため、2026年の営業利益率はほぼ横ばいにとどまるとの見方だ。
Adさらに、2020年代末までの利益率の拡大は約200ベーシスポイントにとどまると予測しており、短期的な収益性の上値は限定的であるとの慎重な姿勢を示した。
財務戦略とバリュエーション
フリーキャッシュフローの伸びは、2020年代後半に加速するとみられている。経営陣は資本配分において、定期的な自社株買いよりも負債の削減、配当、小規模な企業買収を優先する見込みだ。
JPモルガンが設定した目標株価255ドルは、2028年のフリーキャッシュフロー予測の27.5倍のマルチプルに基づいており、同業他社と比較して若干のディスカウントを反映したものだと説明している。