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米スナック菓子M&A、欧州ファミリー企業が食指──割安株を狙う動きが活発化

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Jul 28, 20261 min read
米スナック菓子M&A、欧州ファミリー企業が食指──割安株を狙う動きが活発化

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欧州の非公開ファミリー企業が、米国のスナック菓子メーカーの買収を活発化させている。最近では独Intersnackがポテトチップス大手Utzを非公開化するなど、市場の混乱を好機と捉える動きが目立つ。

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欧州のファミリー企業(同族経営企業)による、米国の上場スナック菓子メーカーを対象としたM&A(合併・買収)が活発化している。最近では、ドイツの食品コングロマリットPfeifer & Langen傘下のIntersnack Groupが、米ポテトチップス大手Utz Brandsを創業家と共に約30億ドルで非公開化することに合意した。

相次ぐ大型買収

IntersnackによるUtz買収は、同社にとって初の米国での案件となる。この動きに先立ち、イタリアのフェレロ社はシリアルメーカーのWK KelloggとプロテインスナックのPower Crunchを買収。また昨年には、マース家が経営する米マース社が、「プリングルズ」などを手掛けるケラノバ社を360億ドルで買収している。

これらのファミリー企業は、数十年にわたり食品事業に投資してきた歴史を持つ。アナリストによると、彼らは肥満治療薬の普及や消費者の嗜好の変化、高止まりするインフレへの懸念から株価が下落し、割安と判断した上場企業を買収の好機と捉えている。

ファミリー企業ならではの強み

ラザードの消費者・小売投資銀行部門グローバル責任者であるアダム・テートレ氏は、「彼らは米国市場へのエクスポージャーを求めており、株式市場の価値のずれを買収機会として利用している」と指摘する。ファミリー企業は、プライベートエクイティ(PE)ファンドとは異なり、「世代を超えた」長期的な視点で経営に関与できるため、買収対象企業からはより忍耐強いオーナーとして見なされる傾向がある。

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一方で、上場企業による大型買収にはリスクも伴う。J.M.スマッカー社は2023年に「トゥインキー」で知られるホステス社を56億ドルで買収したが、その後29億ドルの減損損失を計上し、株価は買収発表時から18%下落した。

市場への影響と今後の見通し

金融サービス会社TDコーエンはUtzの買収に関するレポートで、「我々のレーダー外にあった非公開企業が上場食品会社を買収するのは、過去2年間で4度目だ」と指摘。こうした動きが、他の株価が低迷する中小型食品・飲料株の「バリュエーションの下限を設定するのに役立つ可能性がある」との見方を示した。

Utzの買収価格はEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の約12倍と評価された。TDコーエンは、来年の予想EBITDA倍率が8倍を下回るBellRing Brandsや、6倍未満のSimply Good Foodsなどが、今後の買収対象となる可能性を挙げている。

Intersnackのような欧州企業にとって、米国市場への進出は、ペプシコのような巨大企業と世界的に競争するための重要な布石となる。今回の買収は、国境を越えた食品業界再編の動きが今後も続く可能性を示唆している。

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