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シティ、EFGの投資判断を「買い」に引き上げ 株価下落で割安感

Summary
シティは、スイスのプライベートバンクEFGインターナショナルの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。年初来の株価下落により、魅力的なエントリーポイントが生まれたと指摘している。
シティ・リサーチは、スイスのプライベートバンクであるEFGインターナショナルの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を18.0スイスフランから18.80スイスフランに修正した。年初来で13%以上下落した株価が、魅力的なエントリーポイントを生み出したとの見方を示した。
バリュエーションと目標株価
シティによると、EFGの株価は2028年予想株価収益率(PER)で10.5倍までディレーティング(バリュエーションの低下)が進み、年初来で15〜20%上昇している同業のユリウス・ベアやヴォントベルを大幅にアンダーパフォームしている。かつてEFGは最も近い競合であるユリウス・ベアに対して3.5倍のプレミアムで取引されていたが、現在は同水準で取引されている。
EFGの純新規資産の伸び率が6%を超え、ユリウス・ベアの約2%を上回っている現状などを踏まえると、現在のディスカウントは「やや厳しすぎる」とシティは評価している。新しい目標株価18.80スイスフランは、12.2%の株価上昇リターンと4.5%の配当利回りを合わせ、16.6%のトータルリターンが期待できる水準だとしている。
業績見通し
シティはEFGの業績について強気の見通しを維持している。7月23日に発表予定の2026年上半期決算では、税引前利益が2億4000万スイスフランを超え、前年同期の特別利益5500万スイスフランを除くと前年比12%増になると予測。同期間の運用資産残高(AUM)は、市場コンセンサスを3%上回る1990億スイスフランに達すると見込んでいる。
Adさらに、シティの長期予測では以下の通りとなっている。
- 2028年の調整後1株当たり利益(EPS)は1.58スイスフラン(2025年予想は0.80スイスフラン)
- 2028年の純利益は5億1590万スイスフラン(2025年予想は2億5250万スイスフラン)
- 2028年の1株当たり配当は1.00スイスフラン(2025年予想は0.65スイスフラン)
リスク要因
一方でシティは、EFGが抱えるリスクとして、偶発的な法的債務の規模、市場や為替の変動に対する収益の感応度の高さ、そして競合であるユリウス・ベアの好調な業績継続による投資家の資金シフトの可能性などを挙げている。