Story
CVC傘下のバンブー保険、米国IPOで最大31.3億ドルの評価額目指す

Summary
欧州のPEファンドCVCキャピタル・パートナーズ傘下のバンブー・インシュアランスが米国で新規株式公開(IPO)を計画している。公開価格の仮条件に基づくと、企業評価額は最大で31億3000万ドルに達する見込み。
欧州のプライベート・エクイティ(PE)ファンドであるCVCキャピタル・パートナーズ傘下の保険会社、バンブー・インシュアランス・サービシズが、米国での新規株式公開(IPO)で最大31億3000万ドルの企業評価額を目指していることが、9月14日に提出された申請書類で明らかになった。同社はニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を計画しており、ティッカーシンボルは「BMB」となる予定。
IPOの概要
申請書類によると、バンブーの既存株主は3500万株を売り出す計画。公開価格の仮条件は1株あたり18ドルから20ドルに設定されており、これにより最大で7億ドルを調達することを目指す。
今回のIPOにおける主幹事は、J.P.モルガン、モルガン・スタンレー、ドイツ銀行証券、エバコアISI、ウェルズ・ファーゴ証券などが務める。
企業概要と成長の背景
2018年に設立されたバンブーは、住宅所有者保険を中心とした住宅不動産市場に特化している。同社は、保険会社に代わって保険契約の引き受けや販売を行う総括引受代理店(MGU)として事業を展開しており、保険金支払いのリスクは最終的に保険会社が負うビジネスモデルを採用している。
Ad同社の急成長の背景には、カリフォルニア州の保険市場における特殊な事情がある。同州では山火事が頻発したことを受け、複数の大手保険会社が事業を縮小。この市場機会を捉えたバンブーは、昨年時点で同州の住宅所有者保険市場で約4%のシェアを獲得するに至った。
市場環境とこれまでの経緯
足元の米国IPO市場は、原油価格の上昇やインフレ懸念による市場の変動性から、前年同期に比べて低調な滑り出しとなっている。しかし、保険セクターにおいては、業界の価格設定が軟化し、投資家の選別が厳しくなっているにもかかわらず、IPOを目指す企業のパイプラインは依然として堅調とみられている。
バンブーは昨年、主要株主であったホワイト・マウンテンズ・インシュアランスが、保有する過半数株式をPEファンドのCVCに売却した。この際の企業評価額は17億5000万ドルであり、今回のIPOで目指す評価額はこれを大幅に上回る水準となる。