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RBC、ヴァール・エナジーの投資判断を格下げ ブルーノード買収による財務リスクを懸念

Summary
RBCキャピタル・マーケッツは、ノルウェーの石油・ガス会社ヴァール・エナジーの投資判断を「セクター・パフォーム」に引き下げた。13億ドル規模のブルーノード買収が、財務レバレッジの上昇や事業コストの増加を招くと指摘している。
RBCキャピタル・マーケッツは、ノルウェーの石油・ガス生産大手ヴァール・エナジー(Var Energi ASA)の投資判断を「アウトパフォーム」から「セクター・パフォーム」に格下げし、目標株価を60ノルウェークローネから55ノルウェークローネに引き下げた。同社によるブルーノード(BlueNord)の買収が、財務レバレッジのリスクを高め、ノルウェー大陸棚に集中する従来戦略を希薄化させるとの懸念を理由に挙げている。
買収の概要と財務への影響
ヴァール・エナジーは、現金2億300万ドルと新株2億4840万株の発行により、総額13億ドルでブルーノードを買収する。RBCによると、この取引により欧州最大の探査・生産(E&P)企業が誕生する。
しかしRBCは、この買収がヴァール・エナジーのバランスシートに圧力をかけると分析。特に、将来の価格曲線に基づいた場合、2027年から2028年にかけて、高水準の設備投資と四半期配当3億5000万ドルを維持することが困難になると指摘している。
コスト増と新たなリスク要因
RBCが指摘する懸念材料は以下の通り。
Ad- 操業コストの上昇: ブルーノードの1バレル当たり操業コストは年初来で25.7ドルと高く、ヴァール・エナジーが目標とする10ドルを大幅に上回る。これにより、統合後のグループ全体のコストが2027年にかけて上昇する可能性が高い。
- 新たな地政学的リスク: ブルーノードが資産を持つデンマークでは、新政権による棚ぼた税導入の可能性が浮上している。
- 巨額の負債: ブルーノードが抱える廃止措置に関する負債は、2025年時点で約13億5000万ドルに上る。
シナジー効果と評価
ヴァール・エナジーが見込む2027年から2032年にかけてのシナジー目標(2億5000万~3億ドル)について、RBCはその約80%がブルーノードの負債(約12億ドル)の借り換えによるものだと推定している。ブルーノードの借入金利はヴァール・エナジーより約3.2%高い。
RBCは、両社の設備投資額がピーク時には年間約28億ドルに達する一方、年間配当額が14億ドルに上ることから、財務への負担が重くなると見ている。RBCが提示した目標株価55クローネは、2027年から2030年までの平均負債調整後キャッシュフローの4倍を基準に算出されている。