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オマーン湾の石油「瀬取り」が急減、イランの船舶攻撃受け

Summary
イランによる船舶への攻撃が相次いだことを受け、ホルムズ海峡外のオマーン湾で行われていた石油の洋上積み替え(瀬取り)が大幅に減少している。衛星データや海運筋の情報が示しており、地域のエネルギー供給網への懸念が再燃している。
イラン軍による船舶への攻撃が続発したことを受け、ホルムズ海峡の外に位置するオマーン湾でのタンカー間における石油の洋上積み替え(瀬取り)活動が鈍化していることが、衛星画像の分析や関係者の話で明らかになった。この動きは、中東からのエネルギー輸出の安定性に対する新たな懸念材料となる可能性がある。
瀬取り活動が急減
「瀬取り(STS)」は、ホルムズ海峡の複雑な航行や保険手続きを回避するため、海峡を通過したタンカーから沖合で待機する別のタンカーへ石油を積み替える手法。これにより、ペルシャ湾からの石油輸出が維持されてきた。
しかし、ロイター通信が確認した7月18日の衛星画像では、オマーン沖で瀬取りを行っているタンカーはわずか1組だった。これは7月11日に確認された3組から減少している。海運筋2社の情報としても、ここ数日で行われた瀬取りは2〜3件にとどまるとみられている。
船舶ブローカーのクラークソンズが月曜日に発表したデータによると、ホルムズ海峡を通過するスーパータンカーの数も、過去1週間で1日平均2隻にまで落ち込んでいる。前週は平均5隻、6月下旬から7月上旬にかけては平均8隻であった。スーパータンカー1隻は最大で200万バレルの原油を輸送できる。
背景:米軍の支援と高まるリスク
Ad今年5月初旬から、米軍は空中・水中ドローンやヘリコプターを用いてタンカーを誘導し、秘密裏に行われる多数の瀬取りを支援してきた。この取り組みは、数千万バレルの石油輸出を可能にし、世界的なエネルギー供給の混乱による価格高騰を抑制する一助となっていた。
しかし、先週報じられたように、イランによる一連の船舶攻撃を受けて安全への懸念が高まり、一部の船会社は米軍が誘導する航行スキームの利用を敬遠し始めている。イランの革命防衛隊は月曜日、「危険な」ルートで海峡を通過しようとした石油タンカー2隻が「爆発」し、航行不能になったと発表した。
米国は航行の自由を強調
こうした状況に対し、米国のクリス・ライト・エネルギー長官は日曜日、ABCニュースとのインタビューで、米国政府は「イランの協力なしに」海峡の通航を保証し続けると述べた。同長官はまた、公になっている船舶追跡データは「不正確」であると指摘した。
ライト長官は、「現在、7日間の移動平均で日量約700万バレルが水路を通過し、さらに日量約700万バレルがバイパスパイプラインを流れている」と説明。「合計で日量1400万バレル弱となり、これは紛争前の輸送量の3分の2に相当し、3月の水準から劇的に増加している」と付け加えた。