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バーンスタイン、セールスフォースを格下げ AI製品「Agentforce」の勢い不足を指摘

投資会社バーンスタインは9日、顧客管理ソフト大手セールスフォース(CRM)の投資判断を、買い推奨に相当する「アウトパフォーム」から中立にあたる「セクターウェイト」に引き下げ、目標株価を撤回した。同社のAI(人工知能)製品「Agentforce」の勢いが顧客からのフィードバックで確認できないことが主な理由だ。
格付け引き下げの背景
バーンスタインのアナリスト、ジャクソン・エイダー氏はレポートの中で、「我々の調査や顧客との対話は力強いものではなく、Agentforceに関するフィードバックも同様だった」と指摘。開示されている数字も「勢いが高まっていることを示していない」と述べた。
さらに、同行が最近実施した最高情報責任者(CIO)を対象とした調査では、セールスフォースが「悪い意味で際立っていた」という。今後12ヶ月でセールスフォースへの支出を増やすと回答したCIOよりも、IT予算内での優先順位を引き下げると予想したCIOの方が多かったことが明らかになった。
Agentforceへの厳しい評価
Ad顧客からのフィードバックは、主に2つの点で一貫していたという。一つは、多くの顧客データがAIを活用できるほど整理されていないこと。もう一つは、「製品としてのAgentforceがまだ未完成である」という点だ。
バーンスタインは、セールスフォースを顧客の定着から恩恵を受ける既存の有力プラットフォームと見なしている。しかし、Agentforceによる持続的な成長加速の証拠は「実現するとしても、我々が予想していたよりも遠い先になる」との見方を示した。また、経営陣が主張する「新規契約の平均注文額(AOV)が全体のAOV成長率を上回っている」という点を裏付ける証拠が、財務情報からは見つけられなかったとも付け加えている。
バリュエーションと市場の見方
セールスフォースの株価評価(バリュエーション)は、歴史的な水準から見れば低いものの、競合他社比較では中央値付近にあるとバーンスタインは分析。成長率を考慮した場合は、競合他社を上回る水準にあるとしている。今回の格下げは、市場が期待するAI分野での具体的な成果が、当面は見込みにくいという厳しい見方を反映したものと言える。