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モルガン・スタンレー、ビットコイン採掘企業のAIデータセンター転換を評価 Hut 8を「オーバーウエート」で選定

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米金融大手モルガン・スタンレーは、AI(人工知能)データセンターへの事業転換を進めるビットコイン採掘企業のカバレッジを開始した。同社は、AIの計算能力に対する旺盛な需要が電力供給のボトルネックを生んでおり、大規模な電力資産を持つ採掘企業がこの恩恵を受ける絶好の位置にいると分析している。
AIインフラの電力不足が追い風に
モルガン・スタンレーの分析によると、AIインフラ拡大における最大の制約は電力確保となっている。これにより、すでに送電網に接続された大規模な電力設備を持つビットコイン採掘施設が、AIデータセンターへの転換先として非常に魅力的になっているという。
計算能力への需要が供給を上回り続けると予想される中、電力供給が可能な「パワードシェル」と呼ばれる施設を持つ企業は、AI企業との間で有利なリース契約を結べると見られている。同行は、たとえ米国内の主要なビットコイン採掘施設がすべてAI向けに転用されたとしても、データセンター開発業者は2028年まで電力不足に直面する可能性があると試算している。
企業別の投資判断
Adモルガン・スタンレーは、具体的な企業について以下の投資判断を示した。
- Hut 8 Mining (HUT): 投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を263ドルとし、トップピックに選定。質の高いAIインフラのリース契約を継続的に確保している点や、業界屈指の強力な電力資産ポートフォリオを高く評価した。
- Riot Platforms (RIOT): 投資判断は「オーバーウエート」、目標株価は36ドル。CorsicanaとRockdaleのキャンパスなど、電力供給可能な大規模サイトのパイプラインがAIデータセンターのリース先として魅力的であると指摘した。
- Applied Digital (APLD): 投資判断は「イコールウエート」、目標株価は36.50ドル。すでに大規模なAIデータセンターのリース契約ポートフォリオを持つものの、同業他社に比べて投下資本利益率(ROIC)が低いことや、開発パイプラインに伴う財務リスクが上値を抑える要因とした。
市場への示唆
モルガン・スタンレーは、AIの能力が非線形的に進化しており、計算能力への需要が供給を恒常的に上回る状況が続くと見ている。こうした状況下で、既存の電力インフラを持つビットコイン採掘企業は、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)が直面する電力制約に対処するための、最も迅速かつ低リスクな解決策の一つを提供できると指摘。これがセクター全体の長期的な価値創造を支えると結論付けている。