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S&P、ミスター・カー・ウォッシュの見通しを「ネガティブ」に引き下げ-配当目的の負債増を懸念

Summary
S&Pグローバル・レーティングは、米洗車サービス大手ミスター・カー・ウォッシュの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。配当支払いを目的とした負債調達により、財務レバレッジが悪化することを理由としている。
S&Pグローバル・レーティングは、米国の洗車サービス大手ミスター・カー・ウォッシュ・ホールディングス(NYSE: MCW)の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。発行体格付けは「B」で据え置かれた。
格付け見通し引き下げの背景
今回の見通し引き下げは、同社が計画している新たな負債調達に起因する。ミスター・カー・ウォッシュは、2033年満期の20億ドルの第1順位担保付きシニアタームローンを新たに発行する計画だ。
調達資金は、既存債務の借り換えに加え、金融スポンサーであるレオナルド・グリーンへの3億6000万ドルの配当支払いに充当される。S&Pは、この配当を目的とした資本再構成(配当リキャップ)が財務状況に与える影響を指摘している。
財務への影響
S&Pの試算によると、この取引により同社の財務指標は一時的に悪化する見込みだ。約3億ドルの追加負債により、調整後レバレッジは取引完了時点で約6.8倍に上昇し、S&Pが格下げの基準とする6.5倍を上回る。
Adその後、2026年末までには約6.5倍まで低下すると予想されている。また、調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)に対する支払利息の比率(インタレスト・カバレッジ)は、今後12ヶ月間で2.5倍を下回る水準まで低下すると見込まれている。
事業の概況と流動性
財務レバレッジへの懸念がある一方、同社の事業自体は堅調に推移している。2026年上半期には、定額制サービス「アンリミテッド・ウォッシュ・クラブ」の会員数が12%増加し、既存店売上高も1桁台前半の伸びを記録した。
S&Pは、同社が年間20~25店舗の新規出店を継続し、2027年には約2800万ドルのプラスのフリー・オペレーティング・キャッシュフローを生み出すと予測している。取引後の手元現金は約2300万ドル、3億7500万ドルのリボルビング・クレジット・ファシリティ(回転信用枠)もほぼ未使用であり、流動性は維持されている。