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ユーロ圏国債利回り、高水準で推移 原油高と中銀ウィークを警戒

Summary
ユーロ圏の国債利回りは、原油価格の急騰と主要中央銀行の政策決定会合を前に、数年ぶりの高水準で推移している。市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする金融引き締め継続への警戒を強めている。
ユーロ圏の国債利回りは、原油価格の急騰と今週に予定される主要中央銀行の金融政策決定会合を前に、数年ぶりの高水準付近で横ばいとなっている。世界的な債券市場は数週間にわたる大幅な売りの後、一時的に落ち着きを取り戻しているものの、市場の緊張感は高まっている。
高止まりする国債利回り
指標となるドイツ10年物国債利回りは3.511%で安定しており、5週連続の上昇を経て2011年以来の高水準を維持している。金融政策の動向に敏感なドイツ2年物国債利回りも3.197%と、2023年10月以来の高値圏で推移中だ。
市場は先週の欧州中央銀行(ECB)による利上げを消化しつつ、他の主要国での追加引き締めを織り込み始めている。その他のユーロ圏主要国の利回りも高止まりしており、イタリア10年物国債利回りは4.38%近辺、フランス10年物国債利回りは4.45%近辺で推移している。
主要中央銀行の政策決定に注目
今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)、日本銀行、イングランド銀行などが相次いで政策会合を開く「中銀ウィーク」となり、市場の注目が集まっている。
Ad市場では、FRBが今週の会合で25ベーシスポイントの利上げを決定する確率を86%と高く織り込んでいる。先週発表された米消費者物価指数(CPI)を受け、米10年債利回りは一時5%を突破した。日本銀行についても、25ベーシスポイントの利上げに踏み切るとの見方が広がっている。
原油高がインフレ懸念を増幅
エネルギー価格の上昇が、世界的なインフレ圧力をさらに強めている。中東情勢の緊迫化を背景に、ブレント原油価格は月曜日に約3%急騰し、1バレルあたり112ドル近辺で取引された。
この価格上昇は、サウジアラビアの石油インフラへの攻撃や、紅海の輸送路を脅かすイエメンのフーシ派の動向が供給懸念を煽ったことによる。エネルギー価格主導のインフレに対応するため、各国中央銀行は金融引き締め姿勢を維持せざるを得ないとの見方が強まっており、債券市場への下押し圧力となっている。