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ベアード、ナイキやアディダスを格下げ 第4四半期のアパレル市場リスク増大を警告

Summary
米投資銀行ベアードは、第4四半期に向けてアパレル・フットウェアセクターのリスクが高まっているとして、ナイキやアディダスなど主要企業の投資判断を引き下げた。原油高や金利上昇による個人消費の落ち込みを懸念している。
米投資銀行のベアードは、第4四半期(10-12月期)を前にアパレル、フットウェア、フィットネス関連銘柄に対する見通しをより慎重なものとし、ナイキ、アディダス、ディックス・スポーティング・グッズなど複数の主要企業の投資判断を引き下げた。
格下げの背景
ベアードのアナリスト、ジョナサン・コンプ氏は、複数の銘柄の投資判断を「中立」に引き下げた。対象となったのは以下の通り。
- ナイキ (NKE)
- アディダス (ADSGn)
- ディックス・スポーティング・グッズ (DKS)
- ロッキー・ブランズ (RCKY)
- VFコープ (VFC)
さらに同氏は、11月中旬までの短期的な弱気推奨銘柄としてアンダーアーマー (UAA)とカナダグース (GOOS)を追加した。コンプ氏は報告書で、同セクターの株価が年初来で中央値17%下落しており、S&P 500種株価指数の12%上昇とは対照的だと指摘。これにより、ベアードがこれまで掲げてきた回復シナリオに疑問符がついたとしている。
消費者心理への逆風
Adベアードは、消費者心理への複数の逆風を格下げの理由として挙げている。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇(WTI原油が1バレル100ドル超)や、10年物米国債利回りが5%に迫る高金利が、最終的に個人消費の落ち込みにつながるとの懸念が強まっている。
月次の消費支出の不安定さや、小売企業からの慎重なコメントが増えていることから、特に低・中所得者層の家計が圧迫され始めている兆候が見られるという。また、暖冬予報や販促活動の活発化も懸念材料として挙げられており、第3四半期以降のコンセンサス予想は、特にカナダグース、アンダーアーマー、VFコープにおいて楽観的すぎると警告している。
一部銘柄には強気姿勢を維持
一方で、コンプ氏は「アウトパフォーム」の評価を維持する銘柄を、「最も確信度の高いアイデア」に絞り込んだ。これには、アマー・スポーツ、オン・ホールディング、コンツアー・ブランズ、ウルヴァリン・ワールド・ワイド、ブート・バーン、クロックスなどが含まれる。
同氏は、格下げされた銘柄群はバリュエーション面では売られ過ぎに見え、大規模な自社株買いの余力もあると認めた。しかし、原油高やインフレへの懸念が続く限り、今後数ヶ月間はそうした好材料が株価を押し上げる要因にはなりにくい可能性があるとの見方を示した。