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ABF、事業分割の延期でケプラーが格下げ 目標株価も引き下げ

Summary
証券会社ケプラー・シュブルーは、プライマークの親会社であるアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズの投資判断を「ホールド」に格下げしました。小売・食品事業の分割計画が2027年12月に延期されたことで、株価上昇の触媒が失われたと指摘しています。
証券会社ケプラー・シュブルーは、英複合企業アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(LON:ABF)の投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げました。同社が計画していた小売事業と食品事業の分割が2027年12月まで延期され、株価を支える潜在的な触媒が失われたことが主な理由です。
格下げの背景
ケプラーは、ABFの目標株価を従来の2,100ペンスから1,900ペンスに引き下げました。同証券会社は、事業分割の延期により、これまで株価上昇の要因として期待されていた材料がなくなったと分析しています。
また、ABFは傘下のファストファッション大手プライマーク(Primark)事業の不振や、製糖事業の赤字拡大といった逆風に直面しており、ケプラーは2027年度を「移行の年」と位置付けています。
主要事業の課題
今回の投資判断の引き下げは、ABFが発表した最新の業績報告を受けたものです。同社は、プライマークの第4四半期(9月12日まで)の既存店売上高が3%減少する見通しだと明らかにしました。英国・アイルランドでは0.4%の微増が見込まれるものの、欧州大陸では4.3%の減少が予測されており、消費者心理の低迷が重しとなっています。
Ad製糖事業も苦戦が続いています。ケプラーは、2027年度の調整後営業損失が7,000万ポンドから1億7,000万ポンドに達する可能性があると予測。これは、欧州の砂糖価格の低迷やガス価格の高騰、アフリカでの天候不順などが要因です。
業績見通しの修正
こうした事業環境の悪化を受け、ケプラーはABFの業績予想を大幅に下方修正しました。特に2027年度の予想は厳しく、調整後の利益見通しが大きく引き下げられています。
- 2027年度の調整後EBIT(金利・税引前利益)予想を13.5%引き下げ
- 2027年度の調整後EPS(1株当たり利益)予想を15.7%引き下げ
2026年度についても、売上高、調整後EBIT、調整後EPSの各予想がそれぞれ下方修正されており、短期的な業績回復への道のりが厳しいことを示唆しています。