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円の弱気見通し続く、協調介入も市場心理転換に至らず

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Aug 8, 20261 min read
円の弱気見通し続く、協調介入も市場心理転換に至らず
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バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチの分析によると、投資家の間では依然として円に対する弱気な見方が根強く残っている。その背景には、将来的な財政リスク、インフレ対応で後手に回っているとの市場認識、そして構造的な円売り圧力の3つの要因が指摘されている。

根強い円売り圧力の背景

BofAは、円安センチメントの主な要因として以下を挙げている。

  • 財政リスク: 高市早苗氏が首相に就任した場合の財政運営に対する懸念。
  • 日銀の政策: 日本銀行がインフレ抑制において他の中央銀行に遅れを取っているという市場の見方。
  • 構造的な円売り: 継続的に存在する本邦勢からの円売り圧力。

もっとも、2025年後半以降、こうした構造的な売り圧力は、海外から日本市場への資金流入やAI関連の輸出需要によって一部相殺されている。また、海外投資家が日本株を購入する際の通貨ヘッジ取引が、より重要な円安要因になっている可能性も指摘されている。

日米協調介入の評価

市場参加者の多くは、日本の外貨準備高(6月末時点で約1.3兆ドル)に限りがあるため、当局による円買い介入は短期的な措置に過ぎないと見なしてきた。しかし、7月30日に行われた日米協調介入は、円を支える両国の強い意志を示し、市場の円安期待に挑戦する動きとなった。

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特に、米財務省が「さらなる共同介入への参加をためらわない」との声明を発表したことで、当局の介入能力に上限があるとの市場の固定観念は揺らいでいる。これにより、追加の協調行動への道が開かれた形だ。

ドル円相場の重要水準

ドル円相場において、155円は重要な支持線と見なされている。4月と5月の介入後もこの水準近辺で下支えされた経緯から、市場では155円が下値との認識が強まり、同水準に近づくとドルを買う「押し目買い」の動きを誘発してきた。

もしドル円が155円を明確に下抜けた場合、潜在的なドル買い需要を消化し、日本の輸出企業による円買いを誘発する可能性がある。そうなれば、市場戦略は「押し目買い」から「戻り売り」へと転換する可能性がある。一方で、再び160円を上回る展開となれば当局の介入能力への信頼が揺らぎ、150円を割り込む場合は、ヘッジ取引に関連した本邦企業によるドル売りが加速する可能性がある。

今後の見通し

BofAのアナリストは、日本の国際収支の継続的な改善と、日銀による利上げペース加速への期待を理由に、円に対して楽観的な見方を維持している。同行は、年末のドル円相場の予測を152円に据え置いている。

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