Story
ウェルズ・ファーゴ、米通信大手に慎重な見方 スターリンクの脅威を指摘

Summary
米金融大手ウェルズ・ファーゴは、AT&T、ベライゾン、Tモバイルの米通信大手3社について、スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」が競争上の脅威となる可能性を指摘し、慎重なセクター見通しを示しました。
米金融大手のウェルズ・ファーゴは、AT&T、ベライゾン、Tモバイルの米国大手通信事業者3社に対するカバレッジを開始し、セクター全体に慎重な見通しを示しました。同行は、スペースX社が展開する衛星インターネットサービス「スターリンク」が、特に固定無線アクセス(FWA)や後払い契約者数の成長において、業界全体の競争上の脅威となりつつあると指摘しています。
中でもAT&Tの投資判断は「アンダーウェイト」とされ、目標株価は18ドルに設定されました。ウェルズ・ファーゴは、AT&TがスターリンクとのMVNO(仮想移動体通信事業者)契約を結ぶ可能性が最も低いと分析しており、そのため衛星通信との競争に最もさらされるリスクが高いと見ています。同行はAT&Tがスターリンクと提携する確率を20%と推定しています。
一方、ベライゾンとTモバイルの投資判断は共に「イコールウェイト」とされました。ベライゾンは目標株価43ドルで、同行が最も選好する通信株とされています。スターリンクとのMVNO提携によって「失うものも得るものも最も大きい」とされ、提携の確率は40%と見積もられています。Tモバイルは目標株価170ドルで、これまで市場シェアを拡大してきましたが、ベライゾンの競争力回復やスターリンクによる業界全体の成長鈍化という課題に直面する可能性があると指摘されました。提携確率は30%と見られています。
Adウェルズ・ファーゴは、スターリンクが将来的に「スターシップV3」の打ち上げによって通信容量を拡大することで、2028年までに業界全体の固定無線アクセス契約者の純増数に圧力をかけると予測しています。