Story
ウェルズ・ファーゴ、S&P500の年末目標株価を7,700に引き下げ

Summary
ウェルズ・ファーゴは、S&P500種株価指数の2026年末目標値を7,950から7,700に下方修正した。上昇材料の限定化や政治・セクター固有のリスクを理由に挙げている。
ウェルズ・ファーゴは9月14日付のメモで、S&P500種株価指数の2026年末の目標値を従来の7,950から7,700へと引き下げた。同行は、今後の株価上昇を牽引する材料が限定的であることや、政治・セクター固有のリスクが高まっていることを理由として挙げている。
## 目標引き下げの背景
ウェルズ・ファーゴは、現在の市場がサイクルの「終盤(late innings)」に入りつつあると分析。この段階では、一般的に低いバリュエーション・マルチプルが正当化される傾向にあると指摘した。
特にハイテク・セクターに関しては、AI開発の安全性への懸念や、データセンターに対する政治的な反発が中間選挙を前にリスクとなる可能性に言及。こうした見方を反映し、同行は米国ハイテク・セクターの投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。一方で、ヘルスケア・セクターは「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げている。
## 業績見通しは上方修正
目標株価は引き下げられたものの、ウェルズ・ファーゴはS&P500構成企業の1株当たり利益(EPS)見通しを上方修正している。これは、短期的な株価の伸び悩みと、長期的な企業収益力への期待が分離していることを示唆する。
Ad- 2027年EPS見通し: 従来の395ドルから425ドルへ引き上げ
- 2028年EPS見通し: 従来の425ドルから460ドルへ引き上げ
ただし、2028年の見通しについては、AIインフラへの投資が減速した場合、下方修正されるリスクがあると注意を促した。
## 市場環境と他社の見方
S&P500指数は年初来で11.3%上昇しており、中東情勢の緊迫化やインフレ長期化への懸念によるボラティリティを乗り越えてきた。ウェルズ・ファーゴが新たに設定した7,700という目標値は、直近の終値(7,619.98)を約1%上回る水準だが、8,000超えを予想する他のウォール街の金融機関よりは慎重な見方となっている。
他社では、BofAグローバル・リサーチもS&P500の年末目標値を7,400に設定しており、市場コンセンサスを下回っている。BofAは、市場が季節的に弱い時期に入っており、調整が起きる可能性が高いと指摘している。