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米財務省、イラン支援疑惑でロシアVTB銀行に新たな制裁

Summary
米財務省は、ロシア第2位のVTB銀行がイランの制裁回避を支援したとして、新たな制裁措置を発表した。これにより、VTBと取引を続ける外国金融機関に対する二次的制裁のリスクが高まる。
米財務省は14日、ロシア第2位の銀行であるVTB銀行に対し、イランによる西側諸国の制裁回避を支援したとして、新たな制裁を科したと発表した。この措置により、VTB銀行と取引を続ける外国の金融機関や企業が米国の追加的な罰則対象となるリスクが大幅に高まる。
制裁の背景
米財務省の声明によると、VTB銀行はイラン国内に事務所を開設し、既に制裁対象となっているイランの金融機関とコルレス銀行関係を構築した。さらに、モスクワとテヘラン間の貿易・金融協力を促進するため、ロシアルーブルとイランリアルでの決済システム構築や、凍結された数十億ドル規模のイラン資産の移転を試みた疑いが持たれている。
今回の措置は、イラン経済への圧力を目的とした大統領令に基づき発動された。VTB銀行は、2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻を受けて既にドルシステムから遮断されているが、今回のイラン関連制裁が加わったことで、財務省はVTB銀行を「世界で最も包括的に制裁されている金融機関の一つ」と位置づけている。
市場への影響と二次的制裁のリスク
Ad今回の制裁で最も重要な点は、VTB銀行と取引を続ける外国金融機関に対する二次的制裁のリスクが増大することだ。財務省は、外国の事業体がVTB銀行との取引を継続した場合、米国の制裁対象となる可能性を警告しており、世界の金融機関に対して二次的制裁のリスクについて注意を喚起している。
財務長官は声明で、「イラン政権のテロリスト活動を維持させるような物質的、技術的、または財政的支援を提供する者を標的とし、妨害し続ける」と強調した。これは、米国がイランの金融ネットワークに関与する機関に対して、厳しい姿勢で臨むことを市場に示すものだ。
広範な対イラン経済圧力の一環
この動きは、イランの石油輸出、海運網、金融仲介業者などを標的としてきた米国の広範な経済的圧力キャンペーンの一環である。財務省はここ数週間で、トルコの小規模な投資銀行や、エジプトのミスル銀行のUAE支店に対してもドル取引を事実上遮断する制裁を科しており、イランに関連する金融活動への監視を強化している。