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金価格見通し:短期では米金利が重し、中期的には構造需要が支え

ニューヨーク、9月17日 – 金先物価格は小幅に上昇しているものの、米国の力強い経済指標を受けて高止まりする国債利回りが上値を抑え、短期的な方向感に乏しい展開となっている。中長期的には構造的な買い需要が支援材料となるとの見方が市場では交錯している。
短期的な見通し:米金利とドルが圧迫要因
9月17日に発表された米国の経済指標では、新規失業保険申請件数が市場予想(20万7000件)を下回る19万6000件、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想(31.3)を上回る37.8となり、経済の底堅さが示された。
こうしたデータは米国債利回りを高水準で維持させる要因となる。金利を生まない資産である金にとって、実質金利の上昇は保有の機会費用を高めるため、価格の重石となる。テクニカル分析では、日足の相対力指数(RSI)は48.39と中立圏にあり、短期的な方向性は定まっていない。
目先の価格水準として、以下の点が意識される。
- サポート(下値支持線):4,302.84ドル、次いで4,218.17ドル
- レジスタンス(上値抵抗線):4,442.64ドル、次いで4,497.77ドル
中長期的な展望:構造的な需要が下支え
Ad短期的な逆風にもかかわらず、金に対する構造的な需要は依然として根強い。Investing.comが報じたように、各国中央銀行による外貨準備としての金購入や、世界的な財政状況への懸念、地政学的な不確実性が、安全資産としての金の魅力を支えている。
OCBC銀行も6月30日付のレポートで、実質金利の上昇とドル高を理由に短期的な予測を引き下げたものの、長期的な見通しは建設的であると維持している。金利低下や投資需要の改善が見られれば、中期的な見方はより均衡が取れたものになると考えられる。
今後のシナリオと注目点
短期的には、米金利とドルが堅調に推移する間は、金価格は横ばいか下落するリスクをはらむ。4,302.84ドルのサポートを割り込んだ場合、4,218.17ドル近辺まで下落する可能性が視野に入る。
一方、強気の勢いが確認されるには、4,442.64ドルのレジスタンスを明確に上抜けることが必要となる。中期的には、今後の経済指標の軟化や米金利の低下、金ETFへの資金流入再開などが、価格上昇のきっかけとなる可能性がある。主なリスク要因は、予想以上に米国経済が強く、金融緩和への転換が遅れることである。