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バークレイズ、SKハイニックスの目標株価を330ドルに設定—DRAM供給逼迫を背景に株価2倍超の可能性を指摘

Summary
英バークレイズは、米ナスダック市場に新規上場したSKハイニックスのADRについて、DRAM市場の供給逼迫とHBMでの優位性を理由に「オーバーウエート」でカバレッジを開始し、目標株価を330ドルに設定した。
英金融大手バークレイズは火曜日、韓国の半導体大手SKハイニックスが米ナスダック市場に新規上場した米国預託証券(ADR、ティッカー:SKHY)のカバレッジを「オーバーウエート」の投資判断で開始し、目標株価を330ドルに設定した。これは月曜日の終値152.35ドルから約117%の上昇余地を示唆するもので、DRAM市場の深刻な供給不足が続くとみられることが背景にある。
DRAM市場の需給逼迫を予測
バークレイズのアナリスト、サイモン・コールズ氏は、同行のグローバルDRAMモデルに基づき、2027年のビット供給の伸びが前年比20%にとどまる一方、ビット需要の伸びは同35%に加速すると予測。これにより需給の逼迫は「今後数年間は継続する」との見方を示し、これがSKハイニックスの「さらなる著しい成長」を支えると分析している。
同氏は、米国の投資家とのミーティング後、市場では依然として「今回は違うのか」という点が中心的な議論となっており、多くの投資家は懐疑的であると指摘。深刻な景気後退期に長期供給契約(LTA)が価格を保護できるか、また半導体メモリー企業の株価収益率(PER)が製造装置メーカーの30〜40倍に比べて一桁台半ばで推移していることへの疑問が挙げられたという。
HBMでの優位性と株主還元への期待
Ad個別銘柄としてSKハイニックスに注目する理由として、コールズ氏は同社がAI向けに需要が急増している広帯域メモリー(HBM)市場でのリードを維持すると予想。サムスン電子に対する技術的な劣位性とされる点も「HBM4E」によって相殺され、今後数年間は50%以上のHBM市場シェアを維持するとみている。
さらに、投資の論点が株主還元へとシフトしている点も強調した。同行の試算によると、SKハイニックスは2027年末までに現在の時価総額の40%以上に相当する現金を保有する可能性があり、これが「自社株買いを通じて利益成長を押し上げる十分な機会」を提供するとしている。仮に500億ドルの自社株買いを実施した場合、2027年以降に平均販売価格が横ばいから微減に転じたとしても、2028年には2桁の1株当たり利益(EPS)成長が可能だとモデル化している。
中国企業の動向と市場への影響
中国のメモリーエコシステムがDRAMとNANDの両分野で急速に進展している点にも触れられているが、コールズ氏は現時点での世界市場への影響は限定的だと結論付けている。中国のDRAM大手によるHBM3の開発は遅れており、量産は2027年にずれ込む可能性が高いと指摘。中国国外での中国製DRAMのシェア拡大があったとしても、サムスン、SKハイニックス、マイクロンの3社合計の生産能力への影響は1〜4%程度にとどまると分析している。