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RBC、リシュモンの格付け引き上げ 宝飾事業好調で収益成長を予測

RBCキャピタル・マーケッツは、スイスの高級ブランドグループ、コンパニー・フィナンシエール・リシュモンの投資判断を「セクターパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価も200スイスフランから220スイスフランに上方修正した。予想を上回る宝飾品の需要、時計事業の回復、および収益成長の加速期待を理由として挙げている。
収益見通しを上方修正
RBCは、リシュモンの2027年度第1四半期の売上高が好調だったことを受け、同社の見通しを強化した。これにより、1株当たり利益(EPS)の予想を7%〜9%引き上げ、新たな収益成長段階に入るとの見方を示した。
同行はリシュモンの調整後EPS成長率について、2027年度に21.2%、2028年度に12.9%と予測している。この背景には、以下の要因がある。
- 既に顕在化している売上成長
- 為替変動による逆風(2026年度のマージンを約300ベーシスポイント押し下げ)が2027年度に中立化することによるオペレーティング・レバレッジ
- 原材料コスト(2026年度に約260ベーシスポイントの逆風)の圧力緩和
この分析に基づき、RBCは2027年度のEBIT(金利・税金前利益)予想を従来から7%増の55.8億ユーロに、調整後希薄化後EPSを同じく7%増の7.46スイスフランに引き上げた。
ジュエリー部門が成長を牽引
Ad今回の格付け引き上げの主な原動力は、カルティエやヴァンクリーフ&アーペルを擁するジュエリー部門の力強い業績だ。リシュモンの2027年度第1四半期のグループ売上高は63.3億ユーロ(為替レート固定ベースで前年同期比20%増)に達した。
中でもジュエリー部門の売上高は47.3億ユーロと、同24%増を記録。これは、RBCがまとめたセルサイドのコンセンサス予想である13%増を大幅に上回る結果となった。RBCは、この成長は主に販売数量の増加(約11パーセントポイント寄与)によるものと分析している。
市場の評価と今後の見通し
RBCは、富裕層の拡大、女性の自己購入の増加、米国市場の需要回復といった構造的要因が、リシュモンのジュエリー事業に特に追い風となっていると指摘する。今後、比較対象が厳しくなるため成長ペースは鈍化する可能性があるものの、同社は引き続き高級品セクターの多くの競合を上回る成長を遂げると予想されている。
RBCによると、リシュモンの株価は2027年暦年の予想収益の約26倍で取引されており、成長率を考慮すれば公正な評価水準にあるとの見解だ。また、同行の調査対象企業の中でエルメスに次いで最も高い投下資本利益率(ROIC)を誇ることも、この評価を裏付けている。