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北欧損保のプレミアム縮小、モルガンSはサンポの技術力と規模を評価

Summary
モルガン・スタンレーは、北欧の損害保険セクターの評価プレミアムが縮小していると指摘。その中で、フィンランドの保険大手サンポを、その規模とテクノロジーへの投資能力を理由に最も有望視している。
モルガン・スタンレーは、北欧の損害保険(P&C)セクターのカバレッジを開始し、同セクターの株価評価プレミアムが縮小しており、今後さらに縮小する可能性が高いとの見方を示した。同行は、プラットフォームの広さや収益モメンタムを基準に、フィンランドの保険大手サンポ(Sampo Oyj)を最も有望な投資先として挙げている。
北欧損保セクターのプレミアム縮小
モルガン・スタンレーの分析によると、北欧のP&Cセクターの株価収益率(PER)は、欧州の保険セクター全体に対して45%超のプレミアムで取引されている。これは過去5年平均の約64%や2022年のピーク時である100%から大幅に低下している。同行は、このアンダーパフォーマンスが反転する理由はないと見ている。
プレミアム縮小の背景として、以下の要因が挙げられている。
- 債券利回りの上昇: 高利回り環境では、同セクターの債券に似た特性の魅力が薄れる。
- 限定的な利益率改善: すでに成熟した市場であるため、さらなる利益率改善の余地は限られている。
- 規制・法的不透明感: デンマークでの競争法調査やノルウェーでの税制改革案などが懸念材料となっている。
サンポの規模と技術力を評価
Adモルガン・スタンレーは、サンポの投資判断を「イコールウエート」、目標株価を9.80ユーロとしてカバレッジを開始した。2024年にTopdanmarkの完全買収を完了したことで、サンポは北欧地域全体で第1位、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの各国でトップ3の地位を確立した。
同行は、この広範な事業基盤がテクノロジーやAIへの投資、コスト効率化を支えると評価。また、サンポの英国部門であるHastingsが、過去10年間で契約件数を年平均9%のペースで成長させ、2025年には450万件に達した安定性も指摘している。2026年11月の投資家向け説明会が短期的なカタリストとして注目される。
ギェンシディゲとトリグには慎重姿勢
一方で、ノルウェーのギェンシディゲ(Gjensidige Forsikring ASA)については、投資判断「アンダーウエート」、目標株価260ノルウェー・クローネでカバレッジを開始。成長が2026年に集中しており、その後の勢いは鈍化すると予想している。
デンマークのトリグ(Tryg A/S)は、投資判断を「アンダーウエート」に引き下げ、目標株価も165デンマーク・クローネから145デンマーク・クローネに下方修正した。2025年から2028年にかけての1株当たり営業利益の成長率が約3.7%と、同業他社の約10%を下回ると予測している。