Story
ウェルズ・ファーゴ、リーバイ・ストラウスを格下げ 株価上昇で上値余地は限定的

Summary
ウェルズ・ファーゴは、リーバイ・ストラウスの投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。株価の大幅な上昇により、好材料はすでに織り込み済みで、短期的なリスク・リワードが均衡していると指摘している。
ウェルズ・ファーゴは、アパレルメーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)の投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。目標株価は25ドルに据え置いた。同行は、株価の大幅な上昇と好調な業績がすでにバリュエーションに反映されており、リスク・リワードが均衡した状態にあると分析している。
格下げの背景
ウェルズ・ファーゴによると、リーバイ・ストラウスの株価は今年2月以降約40%上昇し、S&P 500指数の約14%の上げを大幅にアウトパフォームした。この背景には、相次ぐ好決算、業績見通しの上方修正、デニムカテゴリーに対する市場心理の改善がある。
同社は売上高成長率見通しを5~6%から7~7.5%に引き上げており、これに伴い株価評価も変化した。予想株価収益率(PER)は12倍未満から約15倍に上昇している。ウェルズ・ファーゴは、これらの好材料が株価に織り込まれ、さらなる上昇余地が限定的になったと見ている。
利益率への懸念
一方で、ウェルズ・ファーゴは直近の決算内容から、利益率と収益性に関して新たな疑問が生じていると指摘する。特に11月に予定されているハーミット・シン最高財務責任者(CFO)の退任を前に、懸念材料が浮上している。
Ad- 第2四半期: 売上高は予想を上回ったものの、利益率に改善は見られなかった。
- 第3四半期: 営業利益率の見通しがウォール街の予想を下回った。
- 第4四半期: 営業利益率を1.5~2.0ポイント改善させるという目標は「野心的」であり、達成には大幅な営業レバレッジの向上が必要だと分析している。
今後の見通し
今回の格下げにもかかわらず、ウェルズ・ファーゴはリーバイ・ストラウスに対する長期的な見方は「建設的」であるとしている。2026年度の1株当たり利益(EPS)予想は1.52ドル、2027年度は1.64ドルでそれぞれ据え置いた。
同行は、今回の投資判断の引き下げは、短期的な「実行リスク」を考慮したものであり、「様子見」に転じるのが妥当だと結論付けた。目標株価25ドルは、2027年度のEPS予想に15倍の株価収益率を適用して算出されている。