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JPモルガン、ドル円155円割れで連鎖的売りを警告-円は介入後最大の上げ

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Sep 4, 20261 min read
JPモルガン、ドル円155円割れで連鎖的売りを警告-円は介入後最大の上げ
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外国為替市場で円が急騰し、7月下旬の日米協調介入以降で最大となる約2%の日中上昇率を記録した。これを受け、JPモルガン・チェースは、ドル円相場が重要な節目である155円を割り込んだ場合、連鎖的な売りを誘発し、円が一段と急伸する可能性があるとの見方を示した。

ドル円は、週間初めに付けた160.39円の高値から一時155.30円付近まで急落。7月の介入後に付けた安値155.23円に迫る水準となった。

円急騰を誘った複合要因

木曜日の円の急反発は、複数の材料が重なったことが背景にある。市場では、主に以下の要因が意識された。

  • 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内債券の構成比目標を引き上げるのではないかとの観測が浮上し、円買い需要への期待が高まった。
  • 日本銀行の高田創審議委員が連続利上げの可能性に言及したことで、日銀の金融引き締めが加速するとの思惑が強まった。スワップ市場では、9月18日の会合での25ベーシスポイントの利上げがほぼ完全に織り込まれている。
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事がインフレの進展についてハト派的な発言をしたことでドルが下落。日米金利差縮小への期待が円を支えた。

これらの要因に加え、投機的な円ショートポジションの解消(ショートカバー)や、国内投資家によるヘッジ目的の円買いが、相場の上昇を増幅させたとみられている。

155円割れが引き起こす連鎖反応のリスク

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JPモルガンのストラテジスト、棚瀬順也氏らのレポートによると、市場には依然として約16兆〜17兆円(約1026億ドル)規模の円売りポジションが残存していると推定される。同行は、ドル円が155円を下抜けた場合、「売りがさらなる売りを呼び、円高が市場の予想以上に進むリスクは排除できない」と警告した。

同行の試算では、これらの売りポジションが完全に解消された場合、理論上ドル円は142円から146円のレンジまで下落する可能性があるという。

ただし、同行はGPIFの資産配分見直しや日銀の性急な利上げに関する現在の市場の期待は「やや過剰」と指摘。短期的にドル円が想定レンジである155円〜165円を大きく下回る確率は高くないとも付け加えた。

市場の焦点は日銀会合へ

市場参加者は、日本政府・日銀による為替介入への警戒を強めている。日本の通貨当局トップである三村淳財務官は、円の現状に満足していないとし、「為替市場で戦い続ける」と、従来より強硬な姿勢を示した。野村インターナショナルの宮入祐輔氏は、この発言により市場の介入に対する緊張感が高まったと指摘している。

市場の最大の注目点は、9月18日に予定されている日銀の金融政策決定会合に移っている。みずほ銀行の南英明氏は、今回の円買いは海外投資家の利上げ観測が主導した可能性があり、「円安トレンドが転換したと判断するのは時期尚早」と慎重な見方を示しており、今後の日銀の判断が相場の方向性を左右することになる。

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