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JPモルガン、Hims & Hersのカバレッジを「中立」で開始 GLP-1事業の移行リスクを注視

JPモルガンは、消費者直接取引(D2C)ヘルスケアプラットフォームを手掛けるHims & Hers Health(HIMS)のカバレッジを「中立」の投資判断で開始した。同行は、同社の急成長ポテンシャルと、ブランド減量薬への事業転換に伴う実行リスクを天秤にかけ、2027年12月を目標とする株価を32ドルに設定した。
GLP-1事業の戦略転換が焦点
JPモルガンのアナリスト、Bryan Smilek氏によると、約290万人の加入者を抱えるHims & Hersは現在、GLP-1作動薬事業において戦略的な転換期にある。同社は3月、これまで提供してきた配合薬の広告を停止し、米食品医薬品局(FDA)が承認したブランド医薬品を優先する方針を明らかにしていた。
この戦略転換の一環として、同社はノボノルディスク社と提携。Smilek氏によれば、提携開始後の最初の6週間で、肥満症治療薬「ウゴービ」の出荷件数は125,000件を超えたという。同行は「ノボ社との提携は、配合GLP-1薬の売上減少という逆風を相殺する以上のものである」と分析。2026年のGLP-1関連売上高は、配合薬の減少とブランド薬の急増が相まって、前年比46%増の11億ドルに達すると予測している。
Ad長期的な成長見通しとリスク
JPモルガンは、米国の自己負担によるGLP-1作動薬の利用者数が、現在の約280万人から2030年までに800万人以上に達する可能性があると指摘し、長期的な成長の余地は大きいと見ている。Hims & Hers自身も、国際展開、ペプチドなどの新分野への進出、AI活用による効率化を追い風に、2030年までに売上高65億ドル以上、調整後EBITDA13億ドル以上という野心的な目標を掲げている。
Smilek氏は「HIMSの垂直統合モデル、主要なブランド規模、専門分野や地域を越えた拡大を前向きに評価している」と述べた。しかし、今回の「中立」判断は、ブランドGLP-1薬への移行の着実な実行、新分野における持続的な成長、そして利益率の拡大を今後見極めたいという慎重な姿勢を反映している。