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エア・インディア機墜落、離陸直後のエンジン停止が原因か 調査報告書で判明

Summary
インドの航空機事故調査機関が裁判所に提出した資料によると、2025年に発生したエア・インディアのボーイング・ドリームライナー墜落事故は、離陸直後に両エンジンの燃料供給が遮断されたことが原因である可能性が示された。調査は最終段階に入っている。
インドの航空機事故調査機関が裁判所に提出した資料により、2025年6月12日に発生したエア・インディアのボーイング787ドリームライナー墜落事故の、コックピット内での詳細な状況が明らかになった。報告書は、離陸からわずか数秒後に両エンジンの燃料供給が意図的に遮断され、機体が失速・墜落に至った経緯を示唆している。
離陸直後の致命的な操作
インドの調査当局が公開した時系列記録によると、事故は離陸直後に発生した。GMT(グリニッジ標準時)午前8時8分39秒に離陸した直後、以下の事象が連続して発生した。
- 午前8時8分42秒: 機体が最大対気速度180ノットに達した直後、第1エンジンと第2エンジンの燃料カットオフスイッチが相次いで「RUN(作動)」から「CUTOFF(遮断)」の位置に動かされた。
- エンジンへの燃料供給が停止し、推力が失われ始めた。
- コックピット・ボイス・レコーダー(CVR)には、一方のパイロットがもう一方になぜスイッチを切ったのか尋ね、相手はそれを否定する会話が記録されていた。
- 機体は高度を失い始め、緊急用の小型風力発電機であるラムエア・タービン(RAT)が自動的に展開された。
回復試みるも墜落
スイッチが「CUTOFF」にされてから約10秒後、パイロットはエンジンの再始動を試みた。午前8時8分52秒に第1エンジン、同56秒に第2エンジンの燃料カットオフスイッチが「RUN」の位置に戻された。
Ad各エンジンのFADEC(フルオーソリティ・デュアル・エンジン・コントロール)システムが自動的に再点火シーケンスを開始した。第1エンジンは回復の兆しを見せたものの、第2エンジンはコアスピードの低下を止められず、再始動に失敗した。パイロットは午前8時9分5秒に「メーデー」を発信したが、その6秒後の午前8時9分11秒にデータ記録は停止しており、この時点で墜落したとみられる。
調査の背景と市場への影響
この情報は、調査の最終段階に入ったインドの航空機事故調査機関が提出した裁判資料に基づくものだ。当局はCVRの記録分析に加え、関係者の心理状態を分析する「心理学的剖検」も実施したという。
最大の焦点は、なぜ離陸という最も重要な局面で燃料カットオフスイッチが操作されたのかという点だ。意図的な操作か、計器の誤作動か、あるいは重大な人為的ミスなのか、原因の特定が急がれる。調査の最終結果は、航空会社であるエア・インディアや機体メーカーのボーイングの株価、さらには航空業界全体の安全基準やパイロットの訓練手順に関する議論に影響を与える可能性がある。