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金価格が2%下落、米金利・原油高とFRBの利上げ観測が重し

Summary
金相場が火曜日に大幅下落。米長期金利と原油価格の上昇に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げへの警戒感が強まったことが背景にある。
金価格は火曜日の取引で大幅に下落した。米長期金利と原油価格が上昇し、利息を生まない資産である金の魅力が薄れたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月にも追加利上げに踏み切るとの市場観測が強まったことが売り圧力となった。
Investing.comによると、金現物(XAU/USD)価格は一時約2%下落。金先物も約1.6%安となった。銀やプラチナなどの他の貴金属も軒並み値を下げた。
金利・原油のダブルパンチ
この日の金価格下落の主な要因は、債券市場と商品市場の動向にある。米国の10年物国債利回りは一時約4.78%まで上昇し、数年ぶりの高水準を記録。金利が上昇すると、金保有の機会費用が増加するため、投資家にとって金の魅力が相対的に低下する。
同時に、中東情勢の緊張を背景に原油価格も高騰。ブレント原油は1バレルあたり92ドル、WTI原油は87ドルを突破した。原油高はインフレ懸念を再燃させ、金融引き締めを続けるFRBの姿勢を正当化する材料と見なされた。
強まるFRBの利上げ観測
Ad先週のジャクソンホール会議におけるFRB当局者によるタカ派的な発言を受け、市場では追加利上げ観測が急速に強まっている。CMEのFedWatchツールによると、市場が織り込む9月の会合での0.25%利上げの確率は、発言前の約40%から約66%にまで上昇した。
同日発表された7月の米雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が市場予想を下回ったものの、労働市場が依然として底堅いことを示唆。これもFRBが利上げを継続する余地があると解釈された。
市場の見方と今後の展望
IG証券のシニアマーケットアナリスト、トニー・シカモア氏は、FRBのタカ派姿勢と地政学的リスクによる原油高が重なり、金の上値を抑えていると指摘。テクニカル面では、金価格が重要な支持線と見なされる200日移動平均線を下回っており、短期的な下押し圧力が意識される。
一方で、米国の財政赤字拡大や通貨価値の希薄化に対する懸念は根強く、長期的な「通貨安に対するヘッジ」としての金の需要を支える要因となっている。投資家は今後発表されるADP雇用統計や週末の米非農業部門雇用者数(NFP)などの労働市場関連データに注目し、FRBの金融政策の方向性を探ることになる。