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金価格、3週間ぶり安値に沈む 世界的な債券利回り上昇が重し

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Sep 2, 20261 min read
金価格、3週間ぶり安値に沈む 世界的な債券利回り上昇が重し

Summary

金現物価格は、世界的な債券利回りの急騰を受け、1オンス4300ドルを割り込み約3週間ぶりの安値を記録した。米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な金融引き締め観測が、利息を生まない金の魅力を削いでいる。

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金現物価格は9月2日、一時1オンス=4300ドルの大台を割り込み、8月10日以来の安値を付けた。世界的な長期国債利回りの上昇が、利息を生まない資産である金の投資妙味を削いでおり、8月の高値4697.07ドルからは約5.8%の下落となっている。

世界的な債券利回り上昇が金価格を圧迫

金価格を押し下げている主な要因は、世界的な債券市場での利回り上昇だ。実質金利の上昇は、金保有の機会費用を直接的に増加させるため、価格にとって強い逆風となる。Investing.comが報じた主な債券利回りの動向は以下の通り。

  • 米国10年債利回り: 一時4.78%に達し、2025年1月以来の高水準。
  • 日本10年債利回り: 約30年ぶりに3%に到達。
  • ドイツ10年債利回り: 2011年以来の最高となる3.339%を記録。
  • 英国30年債利回り: 1998年以来の最高水準となる5.869%に上昇。

ブルームバーグ・グローバル総合国債指数の利回りは3.72%と、2008年半ば以来の高水準に達しており、世界的な金融引き締め環境が鮮明になっている。これに加え、米ドル高もドル建てで取引される金の価格を圧迫している。

FRBのタカ派姿勢が市場の重しに

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この世界的な債券売りを加速させたのは、ジャクソンホール会議におけるケビン・ウォルシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な発言だ。ウォルシュ議長は「基調的なインフレが目標に向かって明確かつ十分な速さで動いていると確信できなければ、我々にはまだやるべきことがある」と述べ、追加利上げの可能性を示唆した。

この発言を受け、金利スワップ市場が織り込む9月の利上げ確率は、発言前の約37%から65%へと急上昇した。シドニーの投資銀行Barrenjoeyのチーフ金利ストラテジスト、アンドリュー・リリー氏は「FRBが9月に利上げし、これが少なくとも3回の利上げサイクルの始まりになると考えている」と分析している。

今後の注目材料と価格見通し

市場の関心は、今後発表される米国の主要経済指標と金融政策の動向に集まっている。今週発表される8月のADP雇用統計や非農業部門雇用者数(NFP)、来週の消費者物価指数(CPI)が、FRBの政策判断に大きな影響を与えるだろう。

テクニカル的には、FX Empireのアナリストは、4300ドルを割り込んだ場合、次のサポート(支持線)は4200ドル近辺になると指摘している。一方、地政学的リスクの高まりや原油価格の上昇は、インフレヘッジや安全資産としての金の需要を下支えする可能性もある。市場参加者は、9月15日、16日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を固唾をのんで見守っている。

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