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シティ、Fox株の「押し目買い」を推奨 Roku買収後の下落は過剰と分析

Summary
シティは、メディア大手Foxの株式を「トップピック」に指定し、Roku買収発表後の株価下落は行き過ぎとの見方を示した。同行は、市場が過小評価しているシナジー効果を指摘し、目標株価78ドルを維持している。
米金融大手シティは、メディア企業Fox(フォックス)の株式について、Roku(ロク)の買収発表後に見られた株価の下落は「行き過ぎ」であるとし、投資判断を「トップピック」に据え置いた。同行は金曜日に発表したメモの中で、目標株価78ドルを維持し、現在の株価水準を魅力的な買い場と見なしている。
Roku買収後の株価下落は「行き過ぎ」
Foxは6月15日にRokuの買収を発表したが、その後、同社の株価は市場の予想を上回る下落を見せた。シティによると、多くの投資家は約10%の下落を予想していたが、実際にはそれを超える値下がりとなった。
同行は、この株価の弱さの背景には、グロース投資家とバリュー投資家の関心の相違、シナジー効果を巡る不確実性、そして買収完了まで様子見したいというファンダメンタルズ投資家の姿勢などがあると分析している。
シナジー効果は市場予想を上回る可能性
シティは、この買収がもたらすシナジー効果について市場のコンセンサスよりも楽観的な見方を示している。同行のアナリストは、収益とコストの両面から、年間で約10億ドルのEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)が生まれると試算している。
具体的な収益シナジーの内訳は以下の通り。
Ad- Foxの営業力を活用してRokuの広告枠充填率を改善することで、年間約3億2500万ドルのEBITDA増加が見込まれる。
- RokuのプラットフォームをFOX Oneのサブスクリプション促進に利用することで、さらに約1億6000万ドルの追加が見込まれる。
また、コストシナジーに関しても、Foxが目標とする4億ドルを上回る可能性があると指摘。これにより、フリーキャッシュフロー(FCF)がプラスに転じる時期も、Fox自身のガイダンスである「買収完了から2年後」に対し、シティは「1年後」に早まる可能性があると予想している。
買収完了時期と財務への影響
買収は、Roku株1株に対し現金96ドル(60%)とFox株0.969株(40%)を割り当てる条件で、33%のプレミアムが支払われる。シティは、Foxが2027年上半期としている買収完了時期について、早ければ2026年第4四半期にも完了する可能性があると見ている。
買収後の財務状況については、純レバレッジ比率が2027年度に約2.8倍でピークに達した後、2028年度には2.3倍まで低下すると予測しており、財務の健全性は維持されるとの見方を示した。