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欧州天然ガス価格が再上昇、貯蔵量不足とECBのインフレ懸念が背景

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Sep 16, 20261 min read
欧州天然ガス価格が再上昇、貯蔵量不足とECBのインフレ懸念が背景

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欧州の天然ガス卸売価格が再び上昇に転じた。冬季に向けた貯蔵量不足への懸念と、天然ガス価格がインフレを押し上げることに対する欧州中央銀行(ECB)の強い警戒感が価格を支えている。

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欧州および英国の天然ガス卸売価格は水曜日、前日の短期的な下落から一転して再び上昇した。冬場の供給不足リスクと、欧州中央銀行(ECB)高官によるインフレへの警告が、エネルギー市場の緊張感を高めている。

価格動向

欧州の天然ガス価格の指標とされるオランダTTFの当月限は、前日比2.7%高の1メガワット時(MWh)あたり約82.00ユーロで取引され、上昇基調を再開した。同様に、英国のNBP天然ガス卸売契約も2.5%上昇し、1サームあたり203.00ペンスと、数年来の高値を更新している。

貯蔵量不足による供給不安

価格上昇の背景には、冬の暖房シーズンを前にした物理的な供給への根強い懸念がある。Investing.comによると、現在、欧州連合(EU)の地下ガス貯蔵施設の充填率は約68%にとどまっており、これは過去5年間の季節平均を約16ポイント下回る水準だ。このため、欧州大陸はエネルギー供給の緩衝材が限られた状態で秋を迎えることになる。

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さらに、ホルムズ海峡を経由する液化天然ガス(LNG)の輸送がペルシャ湾での障害により制限されており、供給の逼迫に拍車をかけている。多くの欧州のエネルギー事業者は夏場の早い段階で長期供給契約の確保に動かなかったため、現在、歴史的な高値に近い価格での在庫補充を余儀なくされている。

ECBのインフレ警戒感

天然ガス価格の高騰はユーロ圏のインフレを加速させる主要因となっており、ECBは強い警戒を示している。ECBは先週、政策金利を25ベーシスポイント引き上げ2.50%とすることを決定した。その後、ECB理事会メンバーのペーター・カジミール氏は、原油ではなく天然ガスと電力コストがユーロ圏の物価見通しに対する最大のリスクだと警告した。

同氏の発言は、ガス価格の上昇が家庭の電気料金や農業用肥料などの価格に波及し、インフレの上振れリスクを増大させている現状を浮き彫りにした。8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.3%の上昇となり、中でもエネルギー価格は14.3%の大幅な伸びを記録した。市場関係者は、世界的な供給の流れが正常化するまで、天然ガス価格には相当なリスクプレミアムが上乗せされた状態が続くとみている。

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