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2026年の為替市場、主役は「金利」=ドイツ銀行

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ドイツ銀行が10日に発表したレポートによると、2026年の外国為替市場では金利が引き続き主要な変動要因となり、キャリー取引が良好なパフォーマンスを維持する見通しだ。世界経済が安定していることが、金利差を重視する取引戦略の背景にあると指摘している。
金利が市場を支配
同行の為替戦略責任者であるジョージ・サラベロス氏は、中東での紛争や米連邦準備理事会(FRB)の指導部交代、ハイテク株の大きな価格変動といった重要イベントがあったにもかかわらず、今年の為替市場の動向を最もよく説明する要因は「リスク調整後のキャリー」であったと分析した。
特に米ドルにとっては、FRBのタカ派的な金融政策への市場の織り込みが最も重要なプラス要因となっている。ただし、ドルが本格的な高金利通貨として再び上昇するには、市場が75〜100ベーシスポイント以上の追加利上げを織り込む必要があると同行はみている。
主要通貨の見通し
ドイツ銀行は、主要通貨について以下のような見解を示している。
Ad- 米ドル:欧州の成長期待に上方リスクがあるため、現時点ではドルがさらに全面高になると予想する強い理由はないとしている。
- ユーロ:同様の理由から、ユーロがさらに下落するとはみていない。
- 日本円:他の主要通貨と比較して短期金利が低いため、引き続き圧力を受けやすい状況にある。一方で、日本政府による国内投資促進の動きは、将来的に円高要因となる可能性がある。
- スイスフラン:キャリー取引の調達通貨としては、日本円よりもスイスフランを選好するとしている。
投資家への示唆
同行は、国内の資金フロー期待の変化が為替相場に大きな影響を与えうると指摘。その例として、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がポートフォリオ改革を発表した2014年を挙げた。この時、実際の政策実行には時間がかかったものの、期待の変化だけで為替市場に大きな動きが生まれた。
現在の市場環境は、金利差を収益源とするキャリー取引にとって引き続き有利に働くとみられる。投資家は、各国の中央銀行の金融政策スタンスと、それに伴う金利動向を注意深く見守る必要があるだろう。