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シティ、ドル指数3ヶ月見通しを大幅引き下げ-米財務省の国債買入拡大を警戒

シティグループの外為戦略チームは、米国の金融・政治情勢の変化を受け、ドルに対する短期的な見通しを弱気に転換した。木曜日に公表された調査レポートで、同行はドル指数の今後3ヶ月の見通しを従来の102.12から98.34へと大幅に引き下げた。
財務省の「利回り抑制」がドルを圧迫
見通し引き下げの主な背景には、米財務省が発表した長期国債の買入拡大策がある。シティは以前から、財務省が長期金利を抑制するために10年債から30年債の買入規模を拡大する動きは、ドル安を代償にする可能性が高いと警告していた。11月までに買入規模を倍増させるというこの計画は、ドルに対して2つの経路で新たな下押し圧力となる。
- 米国債利回りの抑制: 国債買入の拡大は、債券価格を押し上げ、利回りを低下させる効果がある。これにより、ドル建て資産の魅力が相対的に低下する。
- 金融抑圧への懸念: 市場では、政府が金融政策を通じて意図的に金利を低く抑え込む「金融抑圧」政策への懸念が浮上する可能性がある。
この動きは、8月に行われた10年債と30年債の入札で、落札利回りが2000年代以来の高水準を記録するなど、政府の借入コストが上昇し続けている中で打ち出された。
市場心理と政治リスク
Ad米連邦準備理事会(FRB)の利上げ期待の後退もドル安要因となっている。シティのストラテジストによると、かつてドルの強気心理を支えていたFRBの利上げ観測は、市場参加者の間で下方修正されている。
さらに、11月に予定されている米国の中間選挙もドルの上値を抑える要因とみられている。レポートは、「米国の政治的な不確実性の高まりや、選挙結果を巡る混乱といったテールリスクを考慮すると、市場は選挙前にドルのロングポジションを避ける可能性がある」と指摘している。
長期見通しは維持、ユーロは上方修正
一方で、シティはドルに対する長期的な見方は変更しておらず、米国の経済成長見通しはG10の他国よりも優れているとの見解を維持している。新たな短期予測に対する上方リスクとしては、イラン情勢の緊迫化や、インフレ再燃につながりかねないAI関連の投資ブームを挙げた。
関連して、シティはユーロ/ドルの3ヶ月見通しを1.1750に引き上げた。これは、欧州中央銀行(ECB)が9月に25ベーシスポイントの利上げに踏み切るとの期待や、FRBの利上げ期待が後退していることを織り込んだものだ。