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シティ、半導体メモリーのピークアウト懸念を否定 サムスンとSKハイニックスの「買い」を維持

Summary
シティ・リサーチは、AI需要の急増と深刻な供給不足を理由に、半導体メモリー市場のピークアウト懸念は根拠がないと分析。韓国のサムスン電子とSKハイニックスに対する「買い」の投資判断を再表明した。
シティ・リサーチは最新のレポートで、半導体メモリー市場のサイクルがピークに達したとの懸念は根拠がないとし、韓国のサムスン電子とSKハイニックスに対する投資判断「買い」を再表明した。AIインフラが前例のない需要を創出する一方、サプライチェーン全体で供給が極めて逼迫している状況を指摘している。
背景:根拠なきピークアウト懸念
シティによると、最近の韓国メモリーメーカーの株価下落は、DRAMやNAND型フラッシュメモリーのサイクルがピークに達したのではないかという市場の不安を反映したものだ。中国のスマートフォン販売の低迷や流通在庫の高止まりが懸念材料とされてきた。
しかし、シティの分析では、メモリーのサプライチェーン全体(サプライヤーと顧客双方)の在庫は「歴史的な基準と比較して著しく低いレベル」にあることが判明したという。「サプライチェーン全体でメモリー在庫が逼迫している状況下で、需要が増加すれば、恒常的な供給不足に陥るだろう」とレポートは指摘している。
AIが牽引する次世代需要
シティは、消費者向けエレクトロニクス需要の軟化を補って余りある需要が、法人向けの新たなAI関連ユースケースから生まれると予想している。特に、自律型AIエージェントの導入拡大に伴い需要が増すコンテキスト・メモリー・エクステンション(CMX)アーキテクチャや、GPU付近のデータボトルネックを解消するQLC規格のSSD(ソリッドステートドライブ)が需要を牽引すると見ている。
Ad具体例として、NVIDIAの「Vera Rubin」アーキテクチャでは、CMX用に1サーバーあたり1,152テラバイトの高速SSDストレージが必要になると挙げた。シティは、CMX向けのNAND需要が世界の総需要の2.8%に達し、将来的には9.3%まで拡大すると試算している。
個別銘柄への見解
今回のレポートで、シティは主要なメモリーメーカー2社への強気な見方を維持した。
- サムスン電子(Samsung Electronics): 高密度NANDと先進DRAMの両方に強みを持ち、サーバー向け需要の拡大から恩恵を受けると評価され、「買い」判断が維持された。
- SKハイニックス(SK Hynix): 大手GPUメーカーへのHBM(広帯域メモリー)の主要サプライヤーであり、逼迫するハイパースケーラーのサプライチェーンにおける主要な受益者であるとして、「買い」判断が維持された。