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バークレイズ、ABインベブの投資判断を引き下げ ブラジルの税制リスクを警戒

Summary
英バークレイズは、ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブの投資判断と目標株価を引き下げた。2027年から導入されるブラジルの新税が収益を圧迫するリスクや、株価の割高感を指摘している。
英金融大手バークレイズは、ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)の投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に引き下げた。ブラジルで導入予定の新税制が収益を圧迫するリスクや、2027年にかけての業績見通しの不透明感を理由に挙げている。
投資判断と目標株価を引き下げ
バークレイズは月曜日付のレポートで、ABインベブの投資判断を格下げするとともに、目標株価を従来の95ユーロから82ユーロへ引き下げた。同行は格下げの主な理由として、以下の3点を挙げている。
- ブラジルで2027年1月1日から施行予定の新たな「罪悪税」
- 2026年FIFAワールドカップ後の厳しい業績比較
- 競合他社と比較して割高な株価評価
この発表を受け、ブリュッセル市場のABインベブ株は0.3%下落した。
ブラジルの「罪悪税」が最大の懸念材料
Adバークレイズが最大の懸念材料として指摘するのが、ブラジルで導入される「Imposto Seletivo」(通称:罪悪税)だ。これはABインベブにとって最大の利益源の一つであるブラジル事業に構造的なリスクをもたらすと警告している。
ABインベブの連結売上高のうち、ブラジルのビール事業が占める割合は約11%に上る。また、子会社アンベブのEBITDAの約半分は同国のビール事業によるものであり、増税へのエクスポージャーは特に大きい。レポートは、ビールメーカーが増税分を消費者に転嫁して販売数量の減少を招くか、コストを吸収して利益率の低下を受け入れるかの選択を迫られる可能性があると分析している。
2027年の見通しに不透明感
2026年のFIFAワールドカップ開催は、ビール販売を一時的に押し上げると予想される。しかしバークレイズは、この追い風は長続きせず、翌2027年には業績比較のハードルが上がると指摘。このタイミングで新税制が施行されるため、2027年以降の収益見通しは不透明感が強まるとしている。
こうした見通しを反映し、バークレイズはABインベブの2027年のEBITDA成長率予想を3%に引き下げた。これは市場コンセンサス予想の5.4%を下回る水準だ。同行はまた、ABインベブの予想株価収益率(PER)が約18倍と、ハイネケン(約14.2倍)やカールスバーグ(約13.9倍)を上回っており、割高感があると指摘している。