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BofA、FRB利上げ観測でもドルは年末まで横ばいと予測

Summary
バンク・オブ・アメリカは、市場が連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げを織り込む中でも、米ドルは年末にかけて横ばいで推移するとの見通しを示した。利上げ期待がすでに価格に反映され、ドルの上値を抑えていると分析している。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、市場が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げをほぼ確実視する中でも、米ドルは年末にかけて横ばいで推移するとの見通しを示した。対円相場を除き、主要10カ国(G10)通貨に対するドルの上値は重いと分析している。
利上げ期待がドルを押し上げず
BofAが2026年9月8日付のレポート「G10 FX back-to-school: dollar unloaded」で明らかにしたところによると、ドル相場はFRBの金融引き締め期待を十分に織り込んでいるという。市場では、直近の消費者物価指数(CPI)データを受け、9月FOMCでの利上げ確率が約85%と見込まれている。
しかし、BofAは、市場がすでに3回分を超える利上げを織り込んでいるため、FRBが市場の期待や他のG10中央銀行の動きを上回るタカ派姿勢を示すハードルは高いと指摘。これが、利上げ観測にもかかわらずドルが上昇しない主な要因だと分析している。
軟調なドル心理の背景
ドルに対する市場心理は、7月のFOMC後の記者会見以降、軟化している。BofAによると、高止まりするインフレへの明確な対応策が示されなかったことで、FRBの信頼性に対する懸念が浮上したという。
Adそれ以降、市場は以下のような強弱入り混じるシグナルを受け取っており、ドル相場の方向感を乏しくしている。
- ジャクソンホール会議でのFRB議長による軌道修正の試み
- 8月の好調な米雇用統計
- ウィリアムズ、ウォラー両理事からのハト派的な発言
- 米長期金利を抑制するための財務省による国債買い戻し
市場への示唆
投資家にとって注目すべきは、ドルが伝統的な支援材料に反応しづらくなっている点だ。最近の原油やガスといったエネルギー価格の急騰は、通常ドル高要因となるが、今回はドルの上昇につながっていない。
世界的な中央銀行の金融政策や利回り曲線の再評価が進む中でも、ドルの勢いは限定的だ。こうした状況を踏まえ、BofAは対円を除くドル相場が年末まで方向感の定まらないレンジ相場を続けると結論付けている。