
ユーロ圏国債利回りが低下、原油急落がECBのタカ派警告を上回る
26日の債券市場でユーロ圏の国債利回りが低下した。中東の地政学的リスク後退による原油価格の急落が、欧州中央銀行(ECB)高官によるタカ派的な発言を相殺した。

26日の債券市場でユーロ圏の国債利回りが低下した。中東の地政学的リスク後退による原油価格の急落が、欧州中央銀行(ECB)高官によるタカ派的な発言を相殺した。

UBSは、スウェーデン・クローナの低利回り通貨としての性質が上値を抑えるとして、EUR/SEKの為替レート見通しを上方修正した。スウェーデン中銀とECBの金融政策の方向性の違いが背景にある。

週明けの世界の債券市場は、米国がイランに対して「史上最大規模の金融攻勢」を準備しているとの報道を受け、地政学的リスクの高まりを警戒し、様子見姿勢を強めている。市場の焦点は、米財務長官の会見と今週末のジャクソンホール会議に移っている。

米国がカナダからの輸入品に対する追加関税を示唆したことを受け、両国間の貿易を巡る緊張が激化。25日の外国為替市場では、カナダドルが米ドルに対して約0.6%下落した。

米ドルは、重要なインフレ指標とジャクソンホールでの連邦準備制度理事会(FRB)議長講演を前に、数カ月ぶりの安値圏で方向感に乏しい展開となっている。米国の財政状況への懸念が、ドルの上値を圧迫している。

週明けの為替市場で英ポンドが対ドルで下落。米国の対イラン制裁や金融政策を巡る不透明感がドル相場の変動要因となっており、ポンドの上値を抑えた。

週明けの為替市場でドルが3カ月ぶりの安値圏で推移。米国の財政問題、米加間の貿易摩擦の激化、イランを巡る地政学リスクがドル相場の上値を抑えている。

シティは、ジャクソンホール会合でのウォルシュFRB議長の講演が、現在のドル安トレンドを転換させる可能性は低いと分析。タカ派的なサプライズよりも、ポジションやバリュエーションが短期的なリスク要因になると指摘した。

米財務省が国債買い戻しに巨額の現金を活用するとの観測や、対イラン制裁への懸念が後退したことを受け、世界の国債利回りが急低下した。市場の関心は、今後の企業業績と金融政策の手がかりに移っている。