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ASML株が急落、中国のDUV国産化報道で警戒感 高い技術的優位性は揺るがず

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Jul 28, 20261 min read
ASML株が急落、中国のDUV国産化報道で警戒感 高い技術的優位性は揺るがず

Summary

半導体製造装置大手ASMLの株価が、中国企業によるDUV露光装置の生産開始報道を受け2日間で約12%下落した。市場は中国リスクを織り込む動きを見せているが、同社のEUV技術における独占的地位や長期的な優位性は維持されるとの見方が根強い。

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半導体製造装置で世界最大手のASMLホールディング(ASML)の株価が、中国での競合製品開発の報道を受けて2営業日で約12~13%急落した。短期的な市場心理の悪化が売りを誘った形だが、同社の技術的な優位性や長期的な受注残を考慮すると、市場の反応は過剰である可能性も指摘されている。

中国製DUV装置の報道が引き金

米IT系メディア「The Information」が2026年7月27日に報じたところによると、上海の政府系企業が国内開発した液浸DUV(深紫外線)露光装置の限定的な生産を開始したという。これが半導体セクター全体に売りを広げるきっかけとなった。ASMLの株価は月曜日に4.5%、火曜日にはさらに4.82%下落し、1,573.46ドルで取引を終えた。

しかし、報道された中国企業の生産規模は、2026年に約5台、2027年でも約20台と予測されている。一方、ASMLの主要な露光装置の受注残は2027年までほぼ埋まっている状況だ。また、中国向け売上はASML全体の約20%を占めるが、最先端のEUV(極端紫外線)露光装置はすでに対中輸出規制の対象となっている。

市場の懸念とASMLの「堀」

市場が懸念しているのは、長期的には中国が国産装置で低価格帯のDUV需要を代替し、ASMLの収益源の一部を侵食するリスクだ。ASMLの株価は高い利益率を背景に高水準のバリュエーションで取引されており、地政学的な懸念が株価の大きな変動要因となりやすい。

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一方で、ASMLの競争優位性、いわゆる「堀」は依然として強固だとの見方が大勢を占める。同社は露光装置市場で約90%という圧倒的なシェアを握っている。今回報道されたDUV装置は技術的に数世代前のローエンド分野にとどまり、先端AI半導体の製造に不可欠なEUV技術における同社の独占的地位は揺らいでいない。

投資家への示唆

ASMLはすでにインテル(INTC)向けに1台4億ドルとされる次世代の高NA(開口数)EUV装置の納入を開始しており、中国との技術格差はさらに広がる見通しだ。バンク・オブ・アメリカは、今回の下落は過去の中国経済減速(2015年)や米中貿易摩擦(2018年)の際と同様、長期的な投資家にとっては買いの好機となり得るとの見方を示している。

今回の株価急落は、ファンダメンタルズの悪化というよりは、市場心理に起因する部分が大きい。投資家にとっての焦点は、短期的な地政学リスクによる株価変動を許容し、ASMLが持つ比類なき技術的リーダーシップと長期的な成長性を重視できるかどうかにあるだろう。

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