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米金利は小幅上昇、FRBの利上げ巡る見方割れとエネルギー価格を注視

木曜日の債券市場で、米国債利回りは小幅に上昇し、数週間ぶりの高値圏で推移した。投資家は、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を巡る不透明感と、中東の地政学リスクがもたらすエネルギー価格への影響を慎重に見極めている。
FRBの政策を巡る不透明感
金利動向に敏感な2年物米国債利回りは4.21%に、指標となる10年物米国債利回りは4.65%にそれぞれ小幅上昇した。30年債利回りも5.203%に上昇した。
この背景には、FRBの次の一手を巡る市場の見方が定まっていないことがある。CME FedWatchツールによると、市場が織り込む9月16日の会合での政策金利据え置きと25ベーシスポイント利上げの確率はほぼ拮抗している。先週時点では、利上げの確率が63%、据え置きが37%と見込まれていたことから、市場心理が変化したことがうかがえる。
市場の関心は、今後予定されているセントルイス連銀のアルベルト・ムサレム総裁による金融政策に関する講演と、金曜日に発表される7月の非農業部門雇用者数(NFP)に集まっている。特に雇用統計は、FRBが秋以降も利上げを見送るか、あるいは追加引き締めを迫られるかを判断する上で最も重要なマクロ経済指標となる。
エネルギー価格と地政学リスク
Ad7月の債券市場は、原油価格の高騰、経済の底堅さ、財政赤字の拡大といった要因が重なり、米国債が大きく売られ、利回りが数年ぶりの高水準に近づく場面があった。
最近では、ホルムズ海峡の航行安全を巡る米国、イラン、オマーン間の外交協議が進展したことで原油価格は一服し、短期的なエネルギーインフレへの懸念は和らいでいる。しかし、多くの中央銀行関係者はインフレ圧力が再燃した場合には行動する準備があると表明しており、利回りの下値は支えられている。
欧州市場の動向
ユーロ圏では、指標となるドイツ10年債利回りが3.10%で横ばいとなり、7月15日以来の低水準近辺で安定している。ドイツ2年債利回りも2.71%付近で推移している。
これは、7月に米・イラン間の緊張、エネルギー価格の変動、好調な経済指標を背景にドイツ10年債利回りが15年ぶりの高水準である3.21%まで急騰した後の落ち着きを取り戻す動きと言える。市場では欧州中央銀行(ECB)による連続利上げ観測は後退したものの、9月9日の会合で25ベーシスポイントの利上げが実施される確率は依然として88%と高く織り込まれている。