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英バークレイズ、英国株は「割安」と分析 資金流出下でもM&Aは活発

Summary
英金融大手バークレイズは、英国株が大幅な資金流出に見舞われているにもかかわらず、根強く割安な水準にあると指摘。活発化する海外企業によるM&Aが、その内在価値を裏付けていると分析している。
英国株は今年、主要地域の中で最大の資金流出に見舞われている。しかし、英金融大手バークレイズの最新リポートによると、根強い割安感と活発なM&A(合併・買収)が、英国市場が依然として過小評価されていることを示唆している。
割安感を示す複数の指標
バークレイズの欧州株式戦略チームは、資金流出にもかかわらず、英国株の過去12ヶ月のパフォーマンスは米国や欧州の株式市場とおおむね同程度であったと指摘する。ハイテク株の比重が高い市場には及ばないものの、ユーロ・ストックス50種指数と同等の年初来リターンを記録している。
特に国内経済に連動する中型株で構成されるFTSE250指数は、株価純資産倍率(PBR)が長期的な中央値に対して約20%のディスカウントで取引されている。同行によると、この割安な評価は、世界の同業他社と比較しても健全な収益性があるにもかかわらず続いているという。
- 予想株価収益率(PER): FTSE250の予想PERは約12倍で、長期平均やブレグジット以前の水準を下回る。
- 株価純資産倍率(PBR): 約1.4倍で、こちらも長期的な中央値から約20%割安な水準にある。
活発化するM&Aが価値を裏付け
Ad英国株の割安感は、活発なM&A活動によっても裏付けられている。バークレイズによると、M&Aの取引件数は過去10年間で3〜4倍に増加した。
特に注目すべきは、海外の買い手の存在感だ。M&A取引に占める海外企業の割合は、世界金融危機以前の約60%から、現在では約80%にまで上昇している。同行は、この背景に「根強く割安でありながら質の高い銘柄」が存在することを挙げている。セクター別では、特に工業や金融が買収対象として最も関心を集めている。
マクロ経済のリスクと今後の見通し
一方で、マクロ経済のリスクも依然として存在する。英国債の利回りは先進国の中で年初来最も上昇しており、市場はイングランド銀行(中央銀行)による今後1年間の4回以上の利上げを織り込んでいる。ただしバークレイズは、こうした「タカ派的な見方の多くは織り込み済み」との見方を示している。
エネルギー価格の高騰はインフレリスクとなるが、英国の経済成長や活動に関するデータはG7の他国と比べて予想以上に底堅く推移している。バークレイズは、魅力的なバリュエーションや堅実なファンダメンタルズなどを理由に、工業、金融、公益事業、不動産、一部の消費関連銘柄に引き続き強気な見方を維持している。