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金価格が上昇、原油安と米金利低下でインフレ懸念が後退

金曜日の取引で金価格が反発した。原油価格の下落と米国債利回りの低下がインフレ懸念を和らげ、週初に米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを決定した後の下落分を取り戻す動きとなった。
原油安と金利低下が追い風
今週水曜日にFRBが政策金利を25ベーシスポイント引き上げることを全会一致で決定した後、米国債利回りは急騰し、金価格を圧迫していた。しかしその後、利回りが低下に転じたことで、金利を生まない金の保有コストが相対的に低下し、金への買い戻しを誘った。
また、原油価格が3日続落したこともインフレ圧力を緩和する要因となった。サウジアラビアが主要パイプラインの供給を数日以内に回復する見通しを示したことなどから、中東の供給不安が後退した。エネルギー価格の落ち着きは、インフレ見通しに一定の安心感をもたらしている。
FRBのタカ派姿勢は重しか
Ad短期的な追い風にもかかわらず、FRBの金融引き締めスタンスは金の長期的な上値を抑える要因として残っている。Investing.comによると、ケビン・ウォルシュFRB議長の発言を受け、市場では年内にもう1回、2027年までにはさらに2回の追加利上げが行われるとの観測が浮上している。金利の上昇は、利息を生まない金の魅力を損なうため、今後の金融政策の動向が引き続き焦点となる。
市場の動向と投資家の需要
東部時間21時28分(日本時間午前10時28分)時点で、金現物(XAU/USD)は0.5%高の1オンス=$4,361.31で取引された。一方、金先物は$4,399.87とほぼ横ばいであった。銀やプラチナも上昇した。
木曜日の反発により、金価格は市場の勢いを判断する上で重要なテクニカル指標である100日移動平均線を回復した。ブルームバーグが追跡する金連動型上場投資信託(ETF)には数十億ドル規模の資金流入が記録されており、ANZ銀行はETFの金保有量が8営業日連続で増加したと指摘。投資家の根強い需要が示唆されている。