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UBS、印カートレード・テックの投資判断を「買い」で開始、アセットライトモデルを評価

Summary
UBSは、インドのオンライン自動車マーケットプレイス、カートレード・テックのカバレッジを「買い」推奨で開始した。アセットライトな事業モデルと未開拓の収益化機会が、市場予想を上回る利益成長を牽引すると分析している。
UBS証券は、インドのオンライン自動車マーケットプレイス大手、カートレード・テック(CarTrade Tech Ltd, NSE: CART)の株式カバレッジを、投資判断「買い」、目標株価4,000ルピーで開始した。同社のアセットライトな事業モデルと、市場がまだ十分に評価していない収益化の機会が、予想を上回る利益成長を牽引する可能性があると指摘している。
市場予想を上回る成長ポテンシャル
UBSは、カートレードの収益見通しについて、市場コンセンサスを大幅に上回ると予測している。同社の分析によると、主な財務予測は以下の通り。
- 1株当たり利益の年平均成長率(CAGR): 2026年度から2029年度にかけて33%と予測。これは市場コンセンサスの23%を大きく上回る。
- コンセンサス予想への上振れ: 上記の成長率に基づき、今後数年間でコンセンサス利益予想を15%~20%上回る可能性があるとしている。
- EBITDAマージン: 売上規模の拡大に伴う営業レバレッジにより、2026年度の33%から2030年度には47%に拡大すると予想。
アセットライトモデルと成長機会
UBSが特に高く評価しているのは、カートレードのアセットライトな事業モデルである。同社は自社で車両在庫を保有せず、買い手、売り手、ディーラー、メーカーをつなぐプラットフォームに徹している。このモデルにより、在庫を抱える競合他社よりも大幅に高い利益率と資本収益率を実現可能であり、成長のための追加的な資本投下も少なくて済むと分析している。
Ad長期的な最大の成長機会として、2023年に買収したOLXインディアを挙げている。同プラットフォームは年間1億8,000万人以上のオーガニックユーザーを抱えるが、サブスクリプションやプレミアム掲載、金融仲介などの付加価値サービスによる収益化はまだ初期段階にあるとUBSは見ている。
構造的な追い風とAIへの見解
インドの中古車市場の拡大も、同社にとって構造的な追い風となっている。UBSの予測では、年間取引台数は2026年度の約600万台から、2031年度には900万~1,000万台に増加する見通しだ。カートレードの現在の市場シェアはまだ小さく、大きな拡大余地が残されていると指摘する。
一方で、人工知能(AI)がオンライン広告市場を破壊するとの懸念については「過剰」であるとUBSは述べている。世界の同業他社の経営指標は底堅く推移しており、AIはプラットフォームを代替するのではなく、検索やマッチング機能を向上させるツールとして活用されていると分析。AIへの懸念が、事業の実態とは裏腹に株価評価の重荷になっているとの見方を示した。