Story

モルガン・スタンレー、スターリンクの脅威下でもTモバイルをトップピックに選定

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 10, 20261 min read
モルガン・スタンレー、スターリンクの脅威下でもTモバイルをトップピックに選定

Summary

モルガン・スタンレーは、スターリンクによるブロードバンド市場への大きな影響を予測しつつも、通信セクターのトップピックとしてTモバイルを維持した。同社はTモバイルの有利な価格設定と資産構成を評価している。

Text size
Background

モルガン・スタンレーは、衛星ブロードバンドサービス「スターリンク」が市場に大きな変革をもたらすとの見通しを示しながらも、通信セクターにおけるトップピックとしてTモバイル(TMUS)を維持した。同行は、Tモバイルの目標株価を引き下げたものの、変化する市場環境において同社が最も価値を獲得できる立場にあると評価している。

スターリンクの台頭と業界への影響

モルガン・スタンレーの分析によると、スターリンクは2030年までに米国内で約1600万人の消費者および小規模事業者のブロードバンド加入者を獲得すると予測されている。この予測に基づき、同行は既存のインターネットサービスプロバイダー各社の業績見通しを下方修正した。

特にケーブルテレビ業界は、コムキャストやチャーター・コミュニケーションズが年間約50万人のブロードバンド加入者を失うなど、数年前から苦戦が続いている。モルガン・スタンレーは、スターリンクが市場シェアを拡大するにつれて、この傾向は今後も年間40万〜50万人の加入者純減という形で続くとみている。こうした構造的な課題に直面する中で、同行はケーブル会社よりもワイヤレスキャリアを相対的に選好する姿勢を示した。

Tモバイルを高く評価する理由

アナリストのショーン・ディフリー氏は、Tモバイルが競合他社に対して優位性を持ついくつかの点を指摘している。同行がTモバイルをトップピックとする主な理由は以下の通りである。

Sample IUX Markets – In-articleAd
  • 有利な価格設定: 既存顧客向けの料金が競合他社より約10%以上低く設定されており、価格競争力がある。
  • 収益成長: 新規加入者における高価格帯プランの採用が好調で、2020年代末までサービス収入が年率で一桁台半ばから後半の成長を牽引すると予想される。
  • 資産リスクの低さ: ファイバー網への投資をジョイントベンチャーなどを通じて資本効率の高い形で行っており、衛星通信との競合による「座礁資産」化のリスクが最も低い。
  • 戦略的なFWA展開: 固定無線アクセス(FWA)サービスを、ネットワーク容量に基づいて計画的に展開している。

目標株価と業績見通しの修正

モルガン・スタンレーは、Tモバイルに対する「オーバーウエート」の投資判断を維持したが、目標株価は従来の260ドルから230ドルに引き下げた。これは2027年半ばの予想EBITDA(利払い・税・償却前利益)に対して約8倍の企業価値に相当する。

また、衛星通信事業者の影響を反映し、2028年から2030年にかけての長期的な見通しも修正した。FWAの年間純増加入者数を従来予想から60万人、ファイバーでは同10万人、それぞれ引き下げている。短期的な2026年第2四半期の見通しでは、プリペイドや卸売部門の収益予測を引き下げたが、ポストペイド契約における顧客単価の上昇がこれを相殺するとみている。

Back to latest news

LATEST