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S&P、スミスフィールド・フーズを「BBB」に格上げ 親会社WHグループの格上げを反映

S&Pグローバル・レーティングは9日、米豚肉生産大手スミスフィールド・フーズの発行体格付けを「BBB-」から「BBB」に引き上げた。これは、同社の最終親会社であるWHグループの格付けが「BBB+」(見通しは安定的)に引き上げられたことに伴う措置である。
格上げの背景
今回の格上げは、親会社であるWHグループの信用力向上を直接の理由としている。S&Pは、WHグループが今後数年間、商品市況の影響を受けやすい養豚事業の変動性が低下し、強力なキャッシュフローを生み出すと予想している。
スミスフィールド自身も、養豚事業の合理化と豚肉加工網の効率化における進展が評価された。同社は2019年以降、年間養豚頭数を1760万頭から1170万頭へと37%削減しており、中期的な目標を1000万頭に設定している。
この事業規模の縮小は、養豚部門が7億5600万ドルの営業損失を計上した2023年のように、極端な収益変動へのエクスポージャーを低減させる。S&Pの試算によれば、この再編により2023年の同部門の営業損失は試算ベースで50%以上削減できた可能性があるという。
Ad財務状況の改善と今後の見通し
事業再編の結果、利益率の高い加工肉製品部門が収益の柱へと成長した。同部門は4年連続で年間10億ドル以上の営業利益を上げており、現在では連結収益性の80%以上を占める。
これにより、2026年6月30日までの12ヶ月間におけるS&P調整後EBITDAマージンは約12%に上昇。これは2023年のサイクルボトムであった5%や、パンデミック以前の7%~9%の水準を大きく上回る。
財務面では、同期間のS&P調整後レバレッジが0.9倍と低水準にあり、財務的な柔軟性が高い。S&Pは、この低いレバレッジが成長に向けた設備投資やM&A(合併・買収)の余力を提供すると指摘している。同社は、13億ドル規模のスーフォールズ工場の近代化や、ネイサンズ・フェイマス社の買収案件などに余剰資金を投じる計画だ。