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韓国株が続急落、AIブームの過熱感とレバレッジ解消が背景に

Summary
韓国のKOSPI指数が2日続落し、一時7%安となった。SKハイニックスの決算が市場の高い期待に届かなかったことが引き金となり、アナリストはAI関連の過剰なレバレッジ解消と市場の過熱感の是正が急落の主因だと指摘している。
韓国の株式市場が29日、2営業日連続で急落した。代表的な株価指数であるKOSPIは一時7%安となり、4月上旬以来の安値を更新。AI(人工知能)ブームを背景としたアジア市場のラリーが、記録的な売り浴びせに転じている。
今回の急落の直接的な引き金は、半導体大手SKハイニックスが発表した好決算が、市場の極めて高い期待には及ばなかったことだ。これにより、利益確定の売りが加速した。
AI期待の剥落とレバレッジ解消
市場関係者は、今回の急落を単なる決算への失望ではなく、より構造的な問題の表れと見ている。オールスプリング・グローバル・インベストメンツのポートフォリオ・マネージャー、ゲイリー・タン氏は「今日のAI市場では、力強いというだけではもはや不十分だ」と指摘。投資家が長期契約や株主還元といった追加の好材料を求めていた点を挙げた。
ソシエテ・ジェネラルのフランク・ベンジムラ氏も、今回の動きを「非常に混雑した取引の巻き戻し」と表現する。特に5月から6月にかけて急増した個別株のレバレッジ型ETFなど、レバレッジ(てこ)を効かせたポジションの解消が売り圧力の主因だとの見方を示した。
Ad市場の過熱感と今後の見通し
アナリストの間では、今回の下落は新たな悪材料によるものではなく、過熱した市場の調整局面だという見方が優勢だ。ニッセイ基礎研究所の井手真吾氏は「最近のトレンドを延長しているに過ぎない」と述べ、KOSPIの調整はまだ続く可能性があると示唆した。
BNYのウィー・クーン・チョン氏は、韓国株式市場における高いレバレッジが依然として存在し、さらなるポジション解消が予想されると分析。ただし、市場全体がパニックに陥っているというよりは、「ITセクターから他のセクターへの資金循環(ローテーション)」の側面が強いと付け加えた。
イースト・イーグル・アセット・マネジメントのピエール・ヘブレヒツ氏は、今回の急落を「起こるべくして起きた事故」と評し、韓国の個人投資家による信用取引口座が整理されるまで売りは止まらない可能性を示唆した。同氏は「下落は、ほとんどの証拠金口座が一掃された時点で止まるだろう」と厳しい見通しを述べている。