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サンドビック、決算後の株価調整で投資妙味―ケプラーが「買い」に引き上げ

Summary
ケプラー・シュブルーは、スウェーデンの産業機械メーカー、サンドビックの投資判断を「買い」に引き上げた。第2四半期決算後の9%超の株価下落により、バリュエーションが魅力的になったと指摘している。
ケプラー・シュブルーは、スウェーデンの産業機械メーカー、サンドビック(Sandvik)の投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。第2四半期決算発表後の株価下落を受け、バリュエーション(株価評価)が魅力的になったと判断した。目標株価は400スウェーデン・クローナ(SEK)に据え置いている。
投資判断引き上げの背景
サンドビックが発表した第2四半期決算では、中核利益は市場予想を上回ったものの、受注高が予想に届かなかった。この結果を受け、同社の株価は9%以上下落した。
ケプラーのアナリスト、ニクラス・コラー氏とウィリアム・マッキー氏はリポートで、この株価調整によってリスク・リワード(投資のリスクとリターンのバランス)がより好ましい水準になったと指摘。「第2四半期報告とそれに続く株価修正を受け、サンドビックの投資判断を『買い』に引き上げる」と述べた。
事業部門別の評価
ケプラーは、決算内容の質は「まちまち」だったとしながらも、各事業部門の状況を次のように分析している。
Ad- マシニング部門: 利益率は予想を上回ったが、切削工具の実質的な販売数量の伸びは1桁台前半にとどまった。短期的な収益の重しとなる可能性があると見られている。
- 鉱山部門: 構造的に最も力強い部門と評価。旺盛な顧客活動、有利な商品価格、堅調なアフターマーケットが追い風となっている。機器の受注が軟化したのは、需要の変化ではなく、前年同期の比較対象が高かったことが主因と分析している。
- ロックプロセシング部門: 第1四半期の利益率低迷は需要の問題ではなく、納入タイミングや製品ミックスの問題であったとの見方を裏付ける結果となった。受注は予想をやや上回り、利益率も回復した。
業績見通しとバリュエーション
今回の分析を受け、ケプラーはサンドビックの2026年通期の売上高、調整後EBITA、調整後EPSの予想をそれぞれ2%引き上げた。一方で、マシニング部門の受注見通しを引き下げたことなどから、2027年から2028年にかけての調整後EBITA予想を2%、調整後EPS予想を3〜4%下方修正した。
バリュエーション面では、現在の株価は北欧の優良資本財メーカーに対して割安な水準で取引されていると指摘。ケプラーの試算に基づくと、2027年予想のEV/EBIT(企業価値/利払い・税引き前利益)倍率は14倍となり、過去の平均水準に近い。同社は、サンドビックの強力な鉱山事業や安定したアフターマーケット基盤などを踏まえると、現在の株価は魅力的だと結論付けている。