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国泰海通:プロダクトタンカー市場、供給逼迫で活況は想定超えの可能性

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Sep 18, 20261 min read
国泰海通:プロダクトタンカー市場、供給逼迫で活況は想定超えの可能性

Summary

国泰海通証券は、石油製品を運ぶプロダクトタンカー市場が今後数年にわたり供給制約に直面し、市場の活況は予想以上に長く続く可能性があると指摘した。世界的な製油所の再編や地政学的要因が需要を押し上げている。

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Background

国泰海通証券(Guotai Haitong Securities)は最新の調査レポートで、石油製品を運ぶプロダクトタンカー市場が今後数年にわたり供給の硬直性に直面するため、市場の活況は予想以上に持続する可能性があるとの見方を示し、同セクターの投資判断を「買い増し」とした。

供給制約が市況を支える

レポートによると、プロダクトタンカー市場の供給は構造的に逼迫している。主な要因は以下の通りである。

  • 低い受注残高:現在の新造船受注残高は、全船腹量の22%と歴史的に見て低い水準にある。
  • 船腹の高齢化:既に船齢20年を超える老朽船が全体の20%以上を占めており、今後3年間でさらに20%近くがこの年数に達する見込み。
  • 造船能力の限界:造船所の受注は2030年以降まで埋まっており、新規発注による迅速な船腹量の増加は困難な状況にある。

これらの要因が組み合わさり、今後数年間の供給は極めて限定的となり、市況を下支えするとみられる。

世界的な貿易構造の変化が需要を牽引

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供給が制約される一方で、需要は複数の要因によって押し上げられている。長期的には、世界的な「製油所の東方シフト」が続いている。欧州やオーストラリアなどで製油所が閉鎖され、アジアからの長距離輸入に切り替わっているため、平均航行距離が大幅に伸びている。これにより、世界のプロダクトタンカーのトンマイル需要(輸送量×距離)は2019年比で2割以上増加した。

中期的には、ロシアと欧州の石油製品貿易の再編が需要を刺激する可能性がある。ウクライナ侵攻後の制裁により、ロシア産石油製品の欧州向け輸出は代替航路を模索する必要に迫られている。最近のロシア国内の製油所への攻撃は、この貿易構造の再編を加速させ、さらなる航行距離の長期化につながる可能性があると国泰海通は分析している。

短期的な市況回復と見通し

短期的には、アジア域内での貿易が急速に回復している。中東情勢の緊迫化により一時的に停滞していた貿易が、ホルムズ海峡の代替ルート確保や中国による石油製品の輸出枠設定などを受けて正常化しつつある。アジア太平洋地域での在庫補充需要も高まっている。

こうした動きを背景に、アジア市場における中型(MR)タンカーの等価用船料(TCE)は、最近1日あたり3万ドル以下から4万〜5万ドルへと急騰している。国泰海通は、強固な需要と供給制約が続くことで、プロダクトタンカー船社の業績と企業評価の両面で上昇余地があると結論付けている。

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