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中国保険業界、26年上半期はファンダメンタルズ改善が継続=東方証券

東方証券が発表した調査リポートによると、2026年上半期の中国保険業界はファンダメンタルズの改善が継続した。生命保険事業における新契約価値(NBV)の着実な成長と、損害保険事業における引受利益の改善に加え、株式市場の回復が投資収益を押し上げたことが主な要因である。
投資収益の改善が利益を牽引
2026年上半期、主要な上場保険会社の親会社株主に帰属する純利益は軒並み大幅な増益を記録した。主な要因は投資収益の増加であり、株式市場の改善が利益の弾力性を高めた。リポートによると、各社の前年同期比増益率は、中国人寿(チャイナライフ)が+228.6%、中国平安(ピンアン)が+36.1%、新華保険が+54.0%、中国太平が+90.4%に達した。
利益成長率の差異は、各社の株式保有比率や会計処理、投資戦略の違いによるものと分析されている。同時に、上場保険会社は株主還元を強化しており、A株市場に上場する5社はすべて中間配当を実施した。低金利環境下において、高配当利回りは保険株の投資妙味を高め、バリュエーションを下支えする要因となっている。
生保・損保事業ともに収益性が向上
生命保険事業では、より価値の高い定期払保険の比率が上昇し、新契約価値(NBV)は各社でプラス成長を達成した。特に、配当付き保険へのシフトが顕著で、主要6社の保険料収入に占める配当付き保険の割合は、2025年の19.1%から2026年上半期には36.1%へと上昇した。この動きは、予定利率の引き下げや販売チャネル費用の適正化と相まって、負債コストの継続的な低下に寄与している。
Ad損害保険事業では、保険料収入の伸びは鈍化しているものの、収益性の改善が際立っている。主要各社のコンバインド・レシオ(損害率と事業費率の合計)は100%を下回り、引受利益が大幅に改善した。これは主に、自動車保険の保険料適正化や販売のオンライン化による事業費率の低下がもたらしたもので、経営効率の最適化が進んでいることを示している。
低金利下での資産運用戦略
資産運用面では、新規購入債券の利回りが既存資産を下回るなど、再投資圧力の影響で純投資利回りは低下傾向が続いている。しかし、株式市場の回復が総投資利回りを押し上げ、多くの企業で前年同期を上回る実績となった。
保険各社は、負債とのマッチングを目的とした長期債券、安定収益源としての高配当株、そして収益の弾力性を高めるためのその他株式といった形で、資産配分の役割分担を明確化している。また、利益の短期的な変動を抑えるため、長期保有目的の株式を「その他の包括利益(OCI)」に計上する動きもみられ、低金利環境への適応が進んでいる。