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老鋪黃金、業績見通しが失望売り誘い株価急落

Summary
香港市場に上場する老鋪黃金(ラオプ・ゴールド)の株価が28日、利益警告の発表を受け急落。市場予想を下回る業績見通しと、金価格下落局面での事業モデルの脆弱性が露呈したことが嫌気された。
香港市場の宝飾品大手、老鋪黃金(ラオプ・ゴールド)の株価は28日、前週末に発表された利益警告が嫌気され、前日比23.8%安の302.2香港ドルまで急落した。市場の期待に届かない業績見通しに加え、アナリストによる目標株価の引き下げが相次いだことが売りを加速させた。
予想を下回る業績見通し
同社は27日の日曜、2026年上半期の業績見通しを発表。売上高は198億~204.5億人民元(前年同期比約60~66%増)、調整後純利益は43.1億~43.6億人民元(同83~85%増)になるとの見通しを示した。
前年同期比では大幅な増収増益となるものの、この数字は市場のコンセンサスには届かなかった。例えば、ゴールドマン・サックスは上半期の売上高を210億人民元と予測しており、実績見通しはこれを下回った。
第2四半期の実質的失速と構造的弱点
より深刻なのは、第1四半期(1~3月期)の既報データから逆算した第2四半期(4~6月期)の業績が、大幅に悪化したとみられる点だ。アナリストの試算によると、第2四半期の純利益は従来予想を約40~45%下回る水準となり、急激な失速が示唆された。
Adアナリストらは、同社の事業モデルが金価格の変動に構造的に弱いことを問題視している。老鋪黃金は主に工芸価値に基づいた固定価格で製品を販売するが、金価格の下落局面では、重量ベースで価格が決まる製品を求める消費者が増えるため、競争上不利になる。
大手証券各社が目標株価を相次ぎ引き下げ
この業績見通しを受け、複数の大手証券会社が目標株価の引き下げに動いた。
- ゴールドマン・サックス:目標株価を650香港ドルから560香港ドルに引き下げ(投資判断は「買い」を維持)。
- モーニングスター:公正価値評価を20%引き下げ、720香港ドルとした。
- CICC(中国国際金融):目標株価を604.48香港ドルへ大幅に下方修正し、金価格下落局面での成長持続能力は未知数だと指摘した。
この日の香港市場全体は堅調で、ハンセン指数は0.41%高、ハンセンテック指数は0.61%高で引けており、老鋪黃金株の急落はマクロ経済やセクター全体の問題ではなく、同社固有の要因によるものだったことが浮き彫りとなった。株価は取引時間中に一時297香港ドルまで下落し、52週安値を更新した。