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KKRとAEW、中国不動産資産の売却を模索か 市場低迷で海外勢の撤退続く

Summary
ブルームバーグ報道によると、米投資ファンドのKKRとAEWが中国の商業用不動産資産の売却先を探している。長引く不動産不況を受け、海外投資家の中国市場からの撤退が加速している。
米投資ファンドのKKRとAEWキャピタル・マネジメントが、中国で保有する商業用不動産資産の売却先を探していることが明らかになった。ブルームバーグが関係者の話として報じたもので、長引く中国の不動産不況から海外投資家が撤退する動きが加速していることを示唆している。
売却の背景と詳細
ブルームバーグの報道によると、KKRは北京郊外の高級アパートメントや上海の歴史的な外灘(バンド)地区にあるホテルを含む9物件を売却対象としている。一方、AEWは北京の複数のオフィスビルや、上海の浦東発展銀行ビルなどの売却を検討しているという。
関係者によれば、両社は売却によって銀行融資を返済できる程度の価格を想定している。これは、当初の取得価格の50%から60%程度の評価額を意味する可能性があり、大幅な価格下落を覚悟した上での売却となりそうだ。
海外投資家の中国離れが鮮明に
今回の動きは、中国における不動産価値の下落と賃貸需要の低迷が続き、海外の不動産投資家にかかる圧力が増大していることを浮き彫りにしている。長年にわたる経済減速と供給過剰が、賃料と資産価値を継続的に圧迫しているのが現状だ。
Ad過去15年間で海外投資家は中国の商業用不動産に約1400億ドルを投じてきたが、市況の悪化を受けてその多くが売り手に転じている。今回のKKRとAEWの動きは、この傾向をさらに裏付けるものとなる。
市場への影響と各社の動向
ただし、KKRは中国市場から完全に撤退するわけではない。同社はプライベート・エクイティ事業を通じて、バイトダンス(字節跳動)などへの投資を継続しており、最近では初の人民元建てファンドも立ち上げている。
一方で、中国の商業用不動産市場の低迷は、金融機関にも影響を及ぼしている。HSBCやスタンダードチャータード銀行なども、関連融資に対する貸倒引当金を積み増す対応を迫られており、影響の広がりが懸念される。