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中国半導体大手CXMT、上海で約86億ドルの大型IPOへ 投資家の高い期待集める

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中国の半導体メモリ大手、長鑫存儲技術(CXMT)が上海で今年アジア最大となる約86億ドル規模の新規株式公開(IPO)を実施する。投資家は、AIブームと政府の国産化推進を背景に、上場後の時価総額が大幅に上昇すると見込んでいる。
中国の半導体メモリ大手、長鑫存儲技術(CXMT)が上海証券取引所で今年アジア最大規模となる約86億ドル(約1.3兆円)の新規株式公開(IPO)を計画しており、投資家の間で高い関心を集めている。ロイター通信が報じたところによると、多くの投資家は、人工知能(AI)主導の半導体需要の拡大と、中国政府による技術的自立の推進を追い風に、同社の企業価値が上場後に最大10倍に急騰する可能性があると見込んでいる。
IPOの概要と市場の期待
CXMTは火曜日に公募価格を1株あたり8.66元に設定し、IPO時点での評価額は5791.8億元となった。これに対し、一部の市場関係者は上場後の時価総額が3兆元、あるいは5兆元に達する可能性もあると強気の姿勢を示している。深圳徳源投資のファンドマネージャー、Wu Zhou氏は、CXMTが将来的に韓国のサムスン電子やSKハイニックスのような世界的巨大企業から市場シェアを奪うことを見込んでおり、公募に申し込む意向を明らかにしている。
目論見書によると、IPOの募集期間は木曜日の1日限りで、関係者の話では7月27日に上海市場に上場する予定だという。オーバーアロットメント(追加売り出し)オプションが完全に行使された場合、調達総額は約666億元に達する見込みだ。
背景:AIブームと半導体の国産化
投資家の熱狂の背景には、米中間の技術覇権争いが激化する中、中国政府が半導体分野での自給自足を目指す国家戦略がある。CXMTは、スマートフォンやサーバー、PCなどに不可欠なDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリ)の中国最大手であり、この戦略の中核を担う企業と位置づけられている。同社は調達資金を生産ラインの高度化や技術開発に充当する計画だ。
Ad世界市場ではSKハイニックス、サムスン電子、マイクロンテクノロジーに次ぐ第4位のDRAMメーカーであり、AIがもたらす「スーパーサイクル」の恩恵を受けるとの期待が高い。一方で、同社は米国防総省によって中国の軍事関連企業に指定されており、地政学的リスクも抱えている。
好調な業績と潜在的リスク
CXMTの業績は急拡大している。目論見書によると、第1四半期の売上高は前年同期比700%増の508億元に達し、純損益は前年同期の16億元の赤字から250億元の黒字に転換した。一部のファンドマネージャーは、今年の通期利益が1000億元に達すると予測している。
ただし、IPO価格が2025年の予測利益の300倍以上、純資産の約5倍という割高な水準である点には注意が必要だ。また、2020年に上海に上場した中国の半導体受託製造最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)の株価が上場後2カ月余りで半値近くまで下落した例もあり、大型上場が他のハイテク株の資金を吸収する可能性を懸念する声も一部で上がっている。